対応機種 | メガドライブ |
発売日 | 1991/08/30 |
価格 | 6000円 |
発売元 | セガ |
トールキンの「指輪物語」を思わせる世界観の、オーソドックスな横スクロールアクション。
左手、右手にそれぞれ2つずつ指輪を装備でき、その組み合わせによって能力が変化するシステムが特徴。
セガのゲームということもあり、グラフィック、サウンドなど、諸々の要素は軽く及第点を超えていて、全体的な出来はなかなかいい。
ただ、キャラの動きや、敵配置、ボス戦の攻略法など、それぞれが一捻り足りないという単調さで、多少物足りなさはある。
やはりこのゲームの見所は、左手と右手に2つずつ装備できる指輪の組み合わせで変化する攻撃、特殊アクションが出来る使い分けの面白さだろう。
指輪は全部で12種類あり、最初はそのうちの2つだけを持っており、道中の敵を倒したりボスを撃破することで、新しい指輪が手に入る。
指輪は、火、氷、地、風の4種類あり、違う属性の指輪を組み合わせることにより、異なった能力が出る。
例えば、火の指輪を装備していれば火の攻撃が可能になり、これに風の指輪を組み合わせると、ファイヤーボールとなって前方に火の玉が飛んで行く攻撃になる。
地の指輪をつけると、地を這うフレイムといった攻撃に変化する。
地の指輪だけを付けた場合は、画面全体に地震を起こし敵の動きを止める、風の指輪だけを付けた場合は、スピードアップや二段ジャンプが可能になるなど、攻撃以外の効果も複数存在している。
アクションゲームとしての腕前よりも、状況に応じて、この多彩な能力を使い分けることが重要な作りになっており、アクションゲームとしては戦略性と自由度が高い。
しかし、問題点としては、スタートボタンで指輪を切り替える事ができるが、この操作がアクションゲームとしてのテンポを阻害しており、付け替えの操作が煩雑さを生んでいる。
また、全体的な絵のデザインが地味で、ゲームとしてもそれほど派手さが無い。つまり、パッと見た感じ、面白そうに見えないのだ。
決して悪くないゲームなのではあるが、全体的にもう一歩な感は否めない。惜しいゲームだ。そこで結論。
基本は抑えているが、今ひとつ物足りない作品。