ジャストコーズ ビバ・レボリューション


対応機種Xbox360
発売日2007/11/08
価格6800円
発売元エレクトロニックアーツ

(c)1997-2005 2006 Electronic Arts / Eidos / avalanche STUDIOS
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「ジャストコーズ」は、一言で言えば、グランドセフトオートの模倣作品である。
特徴的なところとして、広大なフィールドが挙げられる。

ストーリーの方向性は異なる物の、びっくりするぐらいグランドセフトオートと土台が同じである。いわゆるクライムアクションのマニュアルに沿った形で作られている。

最初にも述べたとおり、このゲームの売りは、自称25万エーカーと言われる巨大さを誇るフィールドを舞台とし、ゲームの壮大さをアピールしている。
グランドセフトオートが、一つの都市を舞台とするならば、このゲームは一つの島国を舞台としている。
大きければ面白くなるだろうという直感的な発想が非常に面白い(効果的に作用してるかどうかは別問題だが)

マップ構成はお世辞にも機能的とは言えず、同じようなところも多いが妙にリアリティだけはある。
また画面切り替えなしでシームレスにフィールドマップを動き回れるというのも凄いと言える。

サイドミッションの種類や数も多く用意されている。特にエリアを悪の政府軍から解放していくイベントはこのゲームならではで、広いマップを一つ一つ自分の領地に制圧していく様は中々面白い。
しかし肝心の中身については、指定された場所へ行って戻ってのお使いの繰り返しで、退屈である。一応、バックストーリーをきちんと作ってはいるのだが、実感しにくい。結局プレイヤーがやることは似たようなことばかりになるのだから。
メインミッションは、イベントムービーも挿入され、一通りの種類のミッションを遊べるので、正直、本筋を追うだけで十分とさえ思ってしまう。勿論、メインミッションだけでは10時間もかからずに終わる。
個人的にはここを頑張って欲しかった。この分量でも、シナリオが単調になっていたので、難しいか!?

マップがかなりでかいものの、好きな拠点へ瞬時に連れて行ってくれる機能があるため、それほど辛くはない。

難易度がかなり低い。最初手に持っている拳銃の弾が無限で使い勝手が良く、ロックオン機能が非常に優秀(ちゃんと狙わなくても当たる)なので、ゲームとしての歯ごたえはない。
敵からの攻撃も動き回っているだけでほとんど食らわない。
以上をふまえると、グランドセフトオートお手軽版といった印象がある。悪く言えば、大味なゲームということだ。

音楽が非常によい。
しかしグラフィックはあまり綺麗ではない。技術的な面で他を優先させて妥協しなければならなかったところもあるのだろう。

ゲームとは直接的に関係ないが、実績のメッセージが翻訳されていないのは残念といえる。本編のローカライズはしっかり出来ている。

全体的に派手なだけで単調なゲームだが、間口が広く誰でもエンディングにたどり着ける点は良い。
また、革命戦争というシチュエーションもあって、グランドセフトオートに比べ残虐性、犯罪性といった生々しい部分が薄れている点も良いといえる(勿論過剰に制限を加えて悪さが出来ないようにしているわけではない)。
主人公が(どちらかというと)一般人というよりヒーローのような扱いなのも日本人向きだと思う。
そこで結論。

誰でも遊べるグランドセフトオート。





[2010/05/15]
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