| 対応機種 | ゲームボーイ |
| 発売日 | 1991/06/21 |
| 価格 | 4800円 |
| 発売元 | ポニーキャニオン |
原作を「キム皇」こと木村初氏、キャラクターデザインを土居孝幸氏で送る、GB発大作RPG。
監修としてさくまあきら氏も参加しており、桃太郎伝説の亜流版のような雰囲気も漂っているが、どのような内容になっているのか。
いわゆるドラクエタイプのRPGである。
が、終盤を除けばゲームバランスは中々いいし、情報の与え方も洗練されている。お金の与え方も丁度良く、全般的にストレスを感じずに程よい作りで気持ちよく楽しめる。
ゲームボーイにしては、インターフェイスも整頓されていて扱いやすく、操作性も悪くない。
加えて、GBのゲームとしては、ボリュームも申し分なく、よくこれだけの内容をROMに詰め込むことが出来たなと、感心してしまう。
このように、このゲームは基本がかっちりと良く出来たRPGなのだけど、同時にゲームボーイでRPGを作ることの難しさを感じた。
GBは解像度が低いのと、容量が厳しいこともあって、マップを小さめにせざるを得ないのだが、そうするとあっという間にマップを探索しきってしまう。
そのために、エンカウント率をどうしても高めに設定せざるを得ない。
かといって、マップを広く複雑にしてしまうと、今度はいたずらに迷ってストレスを与えてしまう。
このゲームでは、そのへんのプレイヤーへの配慮が、かなり考えられているが、同時にGBでRPGやるにはこの辺りが限界なのだなと言うのを痛いほど感じさせられた。
そこで結論。
GBの範疇ではよく出来たRPG。