対応機種 | ニンテンドーDS |
発売日 | 2006/10/26 |
価格 | 3800円 |
発売元 | 任天堂 |
いわゆる「脳トレ」ブームにあやかった、社会の常識力をクイズゲームの形式ではかってゆく、ゲームソフト。
インターフェイスが全体的に「脳を鍛える大人のDSトレーニング」を継承している(本体は横持ちだが)。
毎日10分程度のプレイで終われるように作られており、礼儀、知恵、社会、決まり、教養の5つのジャンルから一日で2つが出題され、一通り解き終えたら、常識力診断を受けることが出来る。
1つのセッションで、5問出題され、3問以上が合格ラインと規定されている。
勿論、もっと遊びたい人向けに、記録は残らないが、問題を解き続けるモードも入っている。
すべてタッチペンで操作するが、画面がスクロールするということもない(スクロールさせる操作はあるが)ので、操作性はきわめて良好である。
常識力を題材にしているため、問題は冠婚葬祭やビジネスシーンでのマナーや言葉遣いなど、全体的に堅苦しい物が多いが、地理の基礎的な知識を問う問題や、音楽に関する問題なども用意されている。
収録問題数は多分1500問程度と想定されるが、具体的な数はわからなかった。1000問を超えた辺りから、以前解いた問題が被ってくることから、クイズゲームとしてはそんなに多くはないのだろうと思う。
このゲームの着眼点の良いところは、これまでのクイズゲームとは違い、自分の常識力がはかれることをテーマにしている点だ。
これまでのクイズゲームでは、結果云々よりも、何度もプレイして問題と答えを覚えて、極めていくものであったが、このゲームでは、その過程をより数値的に表して、楽しんでいくものとなっている。
問題と答えの解説も丹念に用意されており、学ぼうという気持ちがあればあるだけ、ゲームを使うことで勉強していくことが出来る。
ただの丸暗記でも、記録は向上するかもしれないが、身につけるという意味では解説などを有効活用することで、グッと効果が出る。
ゲームという意図からはちょっとずれたまさに「脳トレ」と同じようなコンセプトのタイトルだが、やはりそこにはゲーム性が介在している。
ここが任天堂製と他社製との明確な差ではないだろうか?
個人的にはスタッフロールで流れる歌に妙に力が入っているところに笑ってしまった。
Wi-Fiにも対応しているが、あまり面白くはない。もっといい活用法は無かったろうか?
パズルモードやスコアアタックといったゲーム性を強めようとする要素の導入はわかるが、そういうものに頼らなくてもストイックにメインコンセプトだけで勝負してきても全然ありではないだろうか。たいした面白くないし。そこで結論。
ゲームで知識を付けられる、格好のツール。従来のゲームだけがゲームではない。