みんなの常識力テレビ


対応機種Wii
発売日2008/03/06
価格4800円
発売元任天堂

(c)2008 Nintendo / HAL Laboratory / 日本常識力検定協会 / Sanseido / POPLAR Publishing
戻る

簡潔に書けば「常識力トレーニングDS」のWii版。
基本一人用だったDS版から、家族で遊べるような工夫が施されている。

常識力という堅いイメージの強かったDS版のイメージを最大限はずし、誰でも気軽に遊べるようポップなデザインへ意図的に変更されている。
問題も、スポーツやファッション、レジャーなど親しみやすいものを加え、幅広くすることで、取っつきを良くし、一般化を狙っている(他のメーカーがこぞって類似品を出したから差別化を図ったという話もある)。
それに伴って、常識力指数の診断もわかりやすく改良され、あらたに、遊び度や真面目度といった性格的な要素も追加され、面白味が増している。
ただ、相変わらずこの診断はあまり当てにならない気がする。

インターフェイスデザインやルールもよりわかりやすく変更され、様々なジャンルの問題がランダムで登場し、それが1セット5問×6=30問と固定になった。

文章読み上げ機能(これがまた良く出来ている。余所から拝借した物だと思うが)や動画を用いた問題など視覚的部分が大幅にグレードアップしている。
Wii本体のインターフェイスを継承しているので、作り手も新しく作る手間が省けただろうし、受け手も普段馴染んでいるデザインで入り込みやすいのも良いだろう。
また問題に関しては、ただ選択肢を選ぶだけでなく、用意された文字を組み合わせて正解の単語を作ったり、読みの難しい漢字を答える問題など、より豊富になった。

Wi-Fiを使うことで、全国正解率など各種データが反映されて、一人で遊んでいる分にも大きく恩恵を受けられるようになった。週1回、タイムリーな話題を問題にした配信問題が配信されたりする。
また、毎週おこなっている全国常識力テストに参加出来て、一週間後に地域別の平均得点や自分の結果が送られてくるモードも新たに追加され、前作でWi-Fiの使い方が下手だと指摘したが、これでもかというほど活用してきている。これには感心しきりである。

テレビの前で、家族みんなで楽しむことを想定したゲームデザインであり、家族で問題を解くモードもあるが、基本的に一人用モードがメインである。
一時期、任天堂はゲームキューブ時代、多人数プレイの楽しさを重視していた時期があったが、こういったアプローチの仕方が、自然でいいと思う。理想的な形ではないだろうか。

DS版ではイマイチだった、おまけが気合い入っていて良い。
常識力ドラマや、次々と難しい読み方の漢字を解いていく難読漢字マラソン、クラシック音楽や綺麗な動物や景色をコレクションしていくミニゲームなど、どれも本編に負けず劣らずのボリュームだ。

基本的にDS版とやっていることが同じなので、書くことがないのだが、さらに洗練された操作性やゲームデザインが、より遊びやすい雰囲気を生み出していて、細かいことでも進化しているなと感じさせてくれる。
問題数は多分こちらもDS版と同じぐらいの1500問程度ではないかと思う。同じく1000問超えた辺りからやたら問題が被るようになった。

最大の不満点といえば、価格である。いくら良くできているといってもこの内容で4800円はちょっと高い。
この手のゲームは出せて3800円が限度だろう。確かに値段分のものや魅力は入っていると思うのだが。そこで結論。

たまにこういうゲームを遊んでみるのもいかが?





[2008/10/07]
戻る

inserted by FC2 system