カービィのきらきらきっず


対応機種スーパーファミコン(ニンテンドウパワー)
発売日1998/02/01
価格3000円
発売元任天堂

(c)1997 1998 Nintendo / HAL Laboratory
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元はゲームボーイで発売された、同作品をニンテンドーパワー書き換え専用タイトルとしてスーパーファミコンに移植。
カービィのキャラクターを使用した、落ち物パズルアクションである。

SFCへの移植に当たって、当然ながらグラフィックはカラーに描き直され、
絵柄は、ヨッシーアイランドのような絵本のような暖かみのある風味でほんわかした良い雰囲気を醸し出している。
追加要素として、ハイスコアデータの記録やストーリーモードの追加などがあるが、内容に劇的な変化は無い。

ゲーム自体はかなり敷居の低いタイプのゲームで、あまり考えずとも運で大連鎖が起こることが多い大味なゲームである。
同じ絵柄で星ブロックを挟み込むことで一気にそのブロックが消え、さらに連鎖や一度に消した数によって
上から新たな星が降ってきて、この際に消える条件が整っていれば、続けて大連鎖が起こるという仕組みである。

下からブロックがせりあがってくるので、とにかく連鎖を狙う前にブロックを消していかなくてはならない。
同じ絵柄のブロックを隣接しておくことでそれらも消えるので、それを駆使して余裕を作りつつ
一度により沢山の星ブロックを同じ絵柄で挟み込み、一気にブロックを消していくという
テトリスとぷよぷよの美味しいところだけを見事にパクったようなゲームとなっている。

考えなくとも何とかなってしまうことが多いので、逆を言えば簡単なゲームである。
また、CPU戦は、運の要素も強く、狙って連鎖を決めるのが困難であるために、適当なプレイになりがちだ。

誰でも気軽に連鎖の快感を味わえる反面、底の浅いゲームでもあるということだ。
断っておくが、これは決してつまらないゲームではない。しかし、何か一つ奥深い要素が足りないのだ。
かといって目一杯単純なゲームでもなく、ただ出てくるブロックを消すというゲームでもない辺りが
なんともどっちつかずで大味さを生み出してしまっている。

間口が広く、悪くないゲームではあるが、それまでのゲームである。





[2005/04/29]
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