| 対応機種 | プレイステーション3 |
| 発売日 | 2014/10/02 |
| 価格 | 7180円 |
| 発売元 | スクウェアエニックス |
「キングダムハーツ2 ファイナルミックス」「キングダムハーツ Birth by Sleep ファイナルミックス」「キングダムハーツ Re:コーデッド」をワンセットにしたお得なHDリマスター版。
前作「1.5」同様に、違和感なくすんなり遊べるとても丁寧な作りとなっている。
製品概要は、前作とほぼ同様なので、ほとんど書くことがないのだが、それでも軽く触れると。
「キングダムハーツ2 ファイナルミックス」「キングダムハーツ Birth by Sleep ファイナルミックス」は、日本語音声に差し替えての収録となっている。
本来は英語音声で、オリジナル版からゲーム内容が拡充されて発売されたものだった。
ただ、ゲームクリア後に解禁される、シアターモードでは、日本語、英語音声を切り替えて再生できる。
「キングダムハーツ2」のゲームBGMは、アレンジ楽曲に差し替えられており、豪華になっている(できればPS2のバージョンと切り替えられるとよかった)。
「キングダムハーツ Birth by Sleep ファイナルミックス」は、PSP用のゲームだったため、今回の移植にあたって、右スティックで視点操作出来るようにしたり、
マルチプレイモードを一人でも楽しめるように改良するなど、快適に遊べるよう配慮が加えられている。
しかし、解像度やプレイ環境の関係で、視点がかなり寄っているため、据え置き機の広い画面でプレイすると、その視界の狭さが気になる(慣れるとそれほど気にならなくはなるが)。
「キングダムハーツ Re:コーデッド」は映像作品として収録している。
ゲームのあらすじを全てイベントムービー化しているのだが、前作「1.5」では、「キングダムハーツ 358/2 Days」が同じ扱いで収録されていた。
前作の「358/2 Days」の時に言われていた不満点をしっかり解消する形で、「Re:コーデッド」の映像が作られている点は評価が高い。
例えば、場面転換の間に表示されるテキストを、ナレーションで読ませたり、バトルシーンの戦いを全てではなく形式程度ではあるが、しっかり描かれ、貧弱な部分を補おうとしている。
だが、ゲームのストーリーをムービーだけで面白く見せようというのは中々難しいようで、全体的に頑張りは伝わるのだが、(作品自体の題材の悪さも大きいが)見応えがあるかというと正直厳しいと言わざるをえない。
合計3時間という長さも、もっと短くまとめられないものかと思ってしまう。全部見るのがとてもキツイ。
欲を言えば、「Re:コーデッド」もゲームとして収録して欲しかった。
しかし、クリアまでのプレイ時間が大雑把に計算して「キングダムハーツ2」で25時間、「キングダムハーツ Birth by Sleep」で20時間で、既に45時間。
「Re:コーデッド」も、ゲームとして収録されると、クリアだけでもプレイ時間が60時間近くに到達する。
1本のゲームソフトでこの膨大なプレイ時間では、これでは遊ぶ方も全部を遊びきれる人が限られると思うので、これはこれでバランスが取れていて良いものかとも思う。
そこで結論。
とても豪華なHDリマスター。