レジェンドオブドラグーン


とにかく映像面をウリにしていたので、ロードが長いとかエフェクトが冗長だとか
買う前から、覚悟はしてました。

実際、それでも買うに至ったのは、王道ファンタジー路線なのと、
ドラグーンとかいうセイントセイヤに羽根がついたようなコスに変身する所。
ガキの頃、セイントセイヤ大好きでねー、入院してた時も部屋から抜け出して再放送見てたよ。

ただ、買って10分遊んで「とんでもないゲームに首を突っ込んだ」ことを感じた。

開始直後ザコ兵士とのイベントバトルがあるんですよ。
相手は2名。
普通のRPGなら、一撃で吹っ飛ばすような身分の相手です。

………


死ぬーーーーー!!

こちらが与えるダメージは4とか5とかの一桁(今日日ドラクエでもありえねえ〜〜)
敵の攻撃も同じぐらい。
最大HPは30ぐらいだっけな?
早くも瀕死状態になりながら撃破。

その後も、続々とこのゲームのマゾ仕様が発覚する。

ザコ敵からもらえる経験値&お金は雀の涙を十等分して
さらに税務署から税金かっさわれてくようなほど少ない。

唯一の収入源は糞強いボス。
このボスだけは、倒すとしっかり1レベル上がる分の経験値がもらえて
お金もごっぽり手に入る。

よーするに、限られた資源の中でやりくりしろと。
無理ならMMORPGも真っ青な時間、延々とレベル上げでもしてろ!と。
こういうお達しです。
(でも、金たいした手に入らないくせに宿屋の宿泊料も高いからそれも厳しいように思う)

正直、かなりしんどかったです。
今の俺なら絶対途中で投げ出してます。
若いっていいねぇ〜(遠い目)

ディスクは超壮大に4枚組。
これってねえ、善し悪しだよね。
このゲーム、章立てで、ディスク一枚に一つの章が入っていて
一つの章は、それ一つで話が完結するように出来ている。
一応、一貫した伏線なども用意されているけど、
ディスク枚数で、あとどのぐらいゲームが残っているのかが分かってしまう。
こんなマゾゲームだと、「あぁ、まだディスク2。半分も行ってないのか……」
ゲンナリする自分。
よくこんなんで最後までやったもんだ。
ただ、ストーリーは結構面白かったと思う。
序盤、エンジンがかかってくるまでがつまらないが、
大体中盤辺りのエピソードから面白くなってくる。
最後があまりにあっさりしすぎた印象を受けたのが残念
(こっちは苦労してラスボス倒してるんだからさぁ〜!)

目玉の一つである、ドラグーンへの変身。
まさか、こんなに制限があるとは思わなかったよ……
変身を維持できるターン数があって(最大でもそんなに長くいられなかったはず)
最初は3ターンとかそれぐらいだった気がする。
それをキャラを使い込んでいって、ドラグーンレベルみたいなのを上げなくちゃならない。
一回変身してターン数を使い切ったら、また変身するには戦ってゲージを貯めないとならない。

消費系アイテムの持てる数も厳しく制限され(32個まで)
FFみたいに金に物を言わせる物量作戦も不可能。

そして、最大のマゾシステムが、攻撃時にタイミング良くボタンを押して必殺技を決めていくシステム。
キャラが成長すると、新しい必殺技を覚えるんだが、
強い必殺技ほど、このボタン押しがシビアで失敗しやすくなる。
まぁ、序盤の技だけでもクリアできるんだけど、かなり大変。

俺はというと、何度も何度もボスに負けて腹立ちながらもクリアした。
4章だっけな、遺跡みたいなところの3人組のボスとラスボスがかなりきつかった。
コントローラ投げそうになった。
何が辛いって、ボス自体長期戦になるんだけど、それに輪をかけてテンポの悪さ。
FFなんかでラスボスの切り札的な技がアホみたいに長いけど、
アレが全部のボスに用意されてるんだこれは………
しかも頻繁に使ってくる。
戦闘不能にされるのが分かっていて長々とした強力な技を使われた時の屈辱感
たまったもんじゃないよ。
なにより、敵をターゲットする時のアイコンの色がHP残量を示していることに気付いたのが終盤。
確か15分近くは延々と死闘するので、そのアイコンだけがモチベーションを保つ唯一の要素なわけですよ。
それに気付かずによく最後までやったもんだわ…
ラスボスは負けたのは一回だけだけど、ラスボスだけに半端無く時間がかかる。
めちゃくちゃ変身するし、変身する時に「第一の時代」とか出た時(因みにそこにこぎつけるまでも何回か変身する)



ああ、まだ弥生時代ぐらいかな?


こう思った。

とにかくシビアなんで、一手一手考えて選ばないといけないわけですよ。
だからラスボス戦は、撃破まで俺の場合2時間近くかかったかな。
あまりに敵のエフェクトが長いので、漫画読みながらやってたってのも大きいけどな!

ラストダンジョンもかなりしんどかった。
限られた経験値&お金でやりくりするわけだから、
仲間になるキャラで、第一線で常に戦わせるキャラと万年二軍落ちのキャラがはっきりする。
だけど、ラスダンでは使ってないキャラも総出で1vs1のボスバトルをやらされる。
まだ、メルとか(使ってなかったんよ俺)なら目の保養にもなるしがんばれた。
でも、筋肉ダルマ(名前なんてったっけ?)とかジジイはかなり辛いものがあった。

このマゾゲーに耐えきってクリアした人は、そこそこ難しいRPGも自力で乗り越えられる。
下手したらWIZなんかよりストイックなように思う。
まだまだ語り足りないけど、「そこまでやるのか!?」って言いたくなるぐらいバランスはキツイ。

まぁ、キャラ&ストーリーは並の上ぐらいの魅力は秘めてると思うので、
腕に自信があって、それらに惹かれた人はやってみてもいいかもね。
理不尽に難しいとかではなくて、単純にRPGのプレイスキルを求められる物だし(ただ目押しは覚悟せなあかんぞ)

カメラ目線で技を決めるロゼには笑ったなぁ〜
そういや、技出した時に声出るんだっけ。これも笑える(w)




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