対応機種 | プレイステーションポータブル |
発売日 | 2006/04/27 |
価格 | 4800円 |
発売元 | セガ |
セガとチュンソフトの強力タッグによる“ハマゲー”プロジェクト第一弾タイトル。
とはいえ実態としては、弱体化したチュンに代わり、セガは開発資金・販売を手がけるスポンサーに徹している。
PS版をベースとしたベタ移植である。特別大きな変更点はない。
ただ、秘蔵シナリオと称して新たに2本のシナリオが収録された。
これは、発売前から言われていたように、選択肢やTIPはないし、当然ながら新規に撮影された実写画像はなく、サターン版の時の画像をうまいこと使い回している程度で、
演出も、音楽が状況に応じて代わる程度の簡素な作りである。
正直あまり期待していなかったのだが、中身のプロットは、そこそこのレベルで面白い。きっちり作れば、本編にひけをとらないモノになったろう。
移植度について、なぜかわからないが新たに音楽は打ち直されているのだが、これがまた音痴でひどい。せっかくサウンドテストモードがあるのに、もったいない。
スタッフロールを見ると、GBA「かまいたちの夜アドバンス」を移植したサンテック(PS「里見の謎」を開発したところだと思うのだが)に外注させている。
いくらコスト浮かせたいといってもさー、GBA「かまいたち」の時も、出来の悪い仕事だったんだから、せめて別んとこに発注してくれよー。安くても、開発力の低いところを使わないでくれ。
UMDの冗長なロードが、変なところで入ったりと、工夫すればもうちょっといい再現度で出せたんじゃないかと思えるぐらいの感触ではある。
とはいえ、厳しめに書いたが、遊べないほど駄目なものではない。ここでは、移植度について重点的に書いているので、敢えて厳しめに指摘した。
それに、ディスクの入れ替えの手間が無くなっているのは、個人的に嬉しい。これで、シーンを飛んだ時のディスクロードが早くなってれば最高だったのだが。
近年、ゲームへの表現規制が厳しくなっており、今作でも入念にチェックし直したのか、削られたシーンや変更した文章なんかが結構あるようだ。意外に手間はかけている。
本物は何年経っても色あせない。遊べ。