対応機種 | ファミリーコンピュータ |
発売日 | 1986/06/13 |
価格 | 5500円 |
発売元 | カプコン |
カプコンの人気アーケード作品をファミコンに移植。
騎士アーサーがプリンセスを助け出すために戦う、横スクロールアクションゲーム。
なかなか、玄人向けのゲームシステムを数多く採用している。
武器は一種類ではなく、敵が落とした物か、特定の場所で出現するツボから手に入れることで切り替わる(プレイヤーが武器を好きに選ぶことは出来ない)、
ワンミス制でも、ライフ制でもない、2回攻撃を受けるとミスになる所(アイテムで回復はできる)、
そして、最も特徴的なのが、エンディングを迎えるためには2周プレイしなければならないこと(もちろん2周目は1周目より難易度があがっている)。
加えて、ゲームとしての難易度も当たり前のように比較的高く、全体的にかなりマニアックな仕上がりとなっている。
しかし、絵と音といったグラフィックス、面構成のクオリティの高さ、難しいが繰り返し遊ぶことで上達を肌で実感できるツボを抑えた作りによって、一躍話題作となった作品だ。
待望と言った形で登場したファミコン版だが、再現度はしょうがないにしても、キャラの動きや操作性諸々全般の質が悪く、ファミコンのアクションゲームという枠組みから考慮しても、出来が悪い。
一応、アーケード版をもとにした作りであるが、どこをどう間違ったのか殺人的な難しさとなってしまい、そもそもが、まともに遊べるレベルのゲームになっていない。
コンティニューの裏技を使って、2周クリアしたが、不毛過ぎるゲームバランスに何度も心が折れかけた。
なんにせよ、ファミコンの移植物は期待できない、期待してはいけないという強烈な価値観を植え付けたゲームの1つだと言えよう。そこで結論。
ファミコン黎明期ならではの、粗悪な移植物。