大魔界村


対応機種メガドライブ
発売日1989/08/03
価格6800円
発売元セガ

(c)1988 1989 SEGA / CAPCOM
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難易度の高さと敷居の高さを両立した硬派なアクションゲームながら、一躍人気作品となった「魔界村」の第二作目。
これは、アーケードで稼働していた作品をメガドライブに移植したものだ。

さすがに完全移植とまでは行かないものの、再現度は高く、アーケード版とほぼ同内容をメガドライブで遊べると言って差し支えないだろう。

ゲームシステムや操縦性など、基本的な要素のほとんどは前作を継承している。
その上で、ステージが新しくなり、ギミック、バリエーションが多彩になっているので、前作の手触り感はそのままに新鮮な気持ちで楽しめる。

「大魔界村」で追加されたものとしては、武器を上撃ち、下撃ち出来るようになったこと、
新たに魔力の鎧が追加され、これを着ている間は、攻撃ボタンを溜めることで、装備武器に応じた魔法(画面全体に派手に攻撃する必殺技に近い)を使えるようになった。
しかし、「魔界村」のゲームシステム的に、ド派手な魔法を活用する場面は残念ながらあまり無い。
なぜなら、魔力の鎧は、普通の鎧をつけた状態でないと、取ることが出来ないからだ。

相変わらず、ゲームの難易度は高めだが、何度も繰り返しプレイすることで、確実に腕が上達している実感を得られる絶妙な作りとなっている。
2周しないとエンディングを見れない所も前作から引き継いでいる。
が、ステージ数が全5面で、1周が比較的短く、また、1周目では真のラスボスと戦えなかったり、
演出上、2周遊ばせることをある程度納得できる工夫が施されているため、それほど嫌らしさはなくなっている。

硬派なアクションゲーマーなら確実に楽しめるツボを抑えた作品なのだが、不満点を述べる。

使える武器と使えない武器の落差が激しい。せっかく複数種の武器があるのだから、それぞれの特性を活かした攻略が出来るような調整が欲しい。
特にハズレ武器を間違えて取ってしまった場合の、立て直しの厳しさが理不尽に感じられる。
出現した宝箱のハズレ率の高さもうざったいったら無い。

細部に不満点はあるものの、しっかりと外さない完成度になっていて、素晴らしいと感じた。そこで結論。

期待通りの「魔界村」の続編。遊べ!!





[2016/10/10]
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