スーパーマリオアドバンス


対応機種ゲームボーイアドバンス
発売日2001/03/21
価格4800円
発売元任天堂

(c)1983-2001 Nintendo
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SFCクラスのマシンパワーを持つ、ゲームボーイカラーの上位マシン
ゲームボーイアドバンスの同時発売ソフトの一本。

任天堂ハードといえばやっぱりマリオ。
ということで、同時発売された「スーパーマリオアドバンス」であるが、
これまでとは事情が異なり、完全新作ではなく
以前発売されたスーパーマリオUSAとマリオブラザーズの2本を
リメイク移植した内容になっている。

マリオブラザーズはまさにオマケ程度のもので、
GBAの1カートリッジ対戦の機能にも対応している目新しさである。
一応一人用でも遊べるが、グラフィックが新しく描き直された程度であって
それ以外で特に内容的に変わっていると言うことはない。
むしろ、このタイトルは対戦メインである。

そしてメインとなるのがスーパーマリオUSA。
国内ではディスクシステムで「夢工場ドキドキパニック」として発売されたのが元になっているが、
海外では「マリオ2」として売り出された作品である。
1992年にファミコンで逆輸入し、1993年にスーパーマリオコレクションの収録タイトルの一本に
なっていた経緯がある。
本作は中でもマリオコレクションでリメイク移植されたものをさらにチューンアップした内容だ。
なんだかややこしい話だが、よーするにマリオコレクションのうちの一本を抜き出してGBAに持ってきたという話である。

難易度が大幅に下げられており、ライフ制ではあるが
回復アイテムがほとんど出てこない、初期は2ライフしか無い(最大4)ことから
死にやすく、非常に難易度の高いゲームであった。
GBA版では、回復アイテムが沢山出ることもあって簡単にクリア出来る。
野菜の当たり判定も変更され、敵が密集しているところで当てると
画面外に無くなるまでは攻撃判定がついたので、まとめて倒すことも出来て
まとめて倒すことによって1UPしたりするという感じで、爽快感に重きを置いた作りである。
敵の数も増えたが、攻撃アイテムも気持ち増えた印象があり、とても気持ちよく遊ぶことが出来る。
元々地味目なゲームだったマリオUSAだが、ここまで化けるとはまさか思わなかった。

しかし、苦労することなくゲームクリアー出来てしまうので、
プレイ時間としては非常に短くボリュームが無く感じられる。
クリア後にエキストラゲームとして、隠されたヨッシーの卵を探すというものが追加されているが、
これでも物足りないほどである。

やはり「スーパーマリオアドバンス」というタイトルでリメイク移植する以上
新ステージの追加など、もっとプレイ済みの人間を満足させる要素が欲しかった。
未経験者向けとしても、やはりゲームとしての物足りなさは明らかである。
ハードと同時発売のソフトという苦しい事情もあるかもしれないが、それすらもはねのけてきた
天下の任天堂である。頑張って欲しかった。

安心して遊べるアクションゲームだが、ボリューム不足。





[2005/04/09]
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