対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1992/07/14 |
価格 | 9800円 |
発売元 | 任天堂 |
要はただのお絵かきソフトである。
スーパーファミコン用にマウスの周辺機器を発売するに当たって、どちらかというと、このソフトの方がおまけのような感じだ。
ペイントツールとして見た場合、絵は一枚しか保存出来ないわ、ハケの処理は遅いわで、それでいて融通が利かない作りなので、出来は最悪である。
それに、タブレットじゃなくて敢えてマウスで絵を描くという環境自体が終わっている。この評価は当時から見ても。
ただまあ、インターフェイスは良くできている。アイコンが何を示しているのか、どうやって操作するのか、この辺は非常に参考になる。
というか、はなっから優秀なペイントツールを作る気では無かったように思える。
絵にアニメーションを付けることが出来て、音楽を乗せれる辺り、遊びに特化した感じだ。
これで肝心の絵を描く部分の完成度が高ければ、不自由な感が無く楽しめたと思う。
しかし、説明書のお手本の絵は、しっかり綺麗に描かれているのだし、不便不便とツールのせいにばかりするのも、良くない。
タイトル画面で色々クリックして遊べたり、ハエたたきのミニゲームが入っていたりで、細部に任天堂らしい遊び心が見られる。
様々な部分を考慮に入れても、詐欺レベルのゲームであることに変わりはない。マウスも浸透しなかったし。
だが、こういった一見、金になりそうにない題材をも、商売にしてしまう、商売として成立させてしまう任天堂という企業は恐ろしい会社である。そこで結論。
任天堂の巧みな販売戦術をかいま見た!