見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング


対応機種ニンテンドーDS
発売日2007/05/31
価格3800円
発売元任天堂

(c)2007 Nintendo / NBGI
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任天堂のトレーニング系シリーズの一つ。本作では目の力を鍛えるテレビゲームとの相性が良いものを題材にしている。
眼力は、「がんりき」ではなく「めぢから」と読む。

本作は視力を回復させるためのものではない。注意書きもされている。主にスポーツで使用する動体視力や反射神経を鍛えるための物である。
ダイレクトに言えば、普段コンピュータゲームを遊んでいる時に使っている能力でもある。

基礎トレーニングと、それを応用したスポーツをテーマにしたトレーニングの2系統のものがある。
全てタッチペンを使っておこなうミニゲームで、動体視力、周辺視野、瞬間視、眼球運動、協応動作を向上させるためのものとなっている。

どのミニゲームも非常に良く出来ている。大きくアピールしてはいないが、専門家の監修を受けて作られており、その事実を知ると完成度の高さも納得が行く。

他のトレーニング系ゲームと比べ、ゲーム性は強いが、ゲームの面白さを追求した作品では無いので、そこを期待してはいけない。

「脳トレ」のインターフェイスを継承しており、眼年齢の測定や、その結果を基にした、おすすめトレーニングを組んでくれる。勿論全てのトレーニングをこなすことも可能であるが、
ハイスコアの記録は、一日一回しか登録されない。

眼年齢の計測は、減点方式で査定されるらしく、やりこめばやり込むほど、トレーニングの難易度が上がるので、当てにならない気がした。
また、「脳トレ」よりも、前のプレイ履歴も保存されるために、セーブするデータ量が多いせいなのか、毎回セーブする際に待たされるのが気になった。

気になった点と言えば、効果音の音質が今ひとつ悪い気がした。
スポーツトレーニングのSEはちゃんとしているので、狙ってやっているのかもしれない。

成功した「脳トレ」の路線にがっしり乗っかった感じで、これ単体ではさして評価出来る点は無い。
この手のゲームはもう、普段の生活から受けそうな題材を拾ってくるまでが勝負であって、ゲーム自体に今更褒められる要素は無い。
ゲームおたくにも興味を持たれそうな内容なのはうまい。

TBSのテレビ番組「キャプテン☆ドみの」でも大きく取り扱われ、なかなかの売り上げを記録したようである。
ただ値段が少々高いか。2800円だと良かったのだが。そこで結論。

手堅い作りだが、良くできている。





[2009/09/08]
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