日本ファルコムがPC用ゲームとして発売し 可愛いキャラクターとコミカルなグラフィックで高い評価を得た 同名タイトルのPCエンジン移植版。 イース3のような横スクロール型アクションRPGで、RPG要素が強め。 これといってゲーム内容に光る物はなく、 前述の通りキャラクター人気の高さが魅力の最たる要因といえよう。 かなり好評を博したのか、同時期にスーパーファミコン、メガドライブにも移植されているのだが、 なんといっても、この手のゲームはPCエンジンの独壇場である。 他ハードの内容に比べ、PCエンジン版はずば抜けて出来が良い。 主人公のメイルには國府田マリ子、その他にも当時の人気声優を多数起用した バリバリのビジュアルシーン、 CD-ROMの大容量を生かした新たなステージを追加、と至れり尽くせりである。 オリジナル版は全5ステージと、やや少ない印象を受けるが PCエンジンでは、それぞれ仲間キャラ専用の3ステージが追加され(実質1ステージだが) それに伴って、若干のストーリー追加がなされている。 これによって、結構なボリューム感がある。 確か、ビジュアルシーン以外にも通常時のイベントでは、 ハドソンの「イース」のように、キャラクターがバストアップで大きく表示され喋ったり とにかく、このゲームの力点をどこに置けばいいかが分かっているのである。 なんだかPCエンジン版をただ絶賛してるだけだが、実際このゲームを遊ぶと この路線のゲームをPCエンジンで作らせると「鬼に金棒」であることが実感出来る。 1994年8月と、比較的PCエンジン末期の発売と言うこともあって ロード時間やアクセス効率に関しても文句の付け所が無く、非常に完成度が高い。 発売元がNECホームエレクトロニクスで、(確か)自社に開発ラインを持たないメーカーで どこか得体の知れない会社へ外注して作らせるので、買ってみるまでクオリティに対して 強い不安感を覚えるのだが、この点でこのゲームは非常に良い出来だと言える。