これは、友達に借りて遊んだ程度なのだが。 この頃のメトロイドは、まだそれほど面白いゲームという認識は無かった。 というのも、前作のディスク版は同時期に出ていたゼルダ以上にストイックで シビアなアクションを強いられるし、キャラ強化のカタルシスも今ほど無かった。 これらが完成されてくるのは、のちに発売されたスーパーメトロイドからだ。 流石に難易度に関しては適正化が計られて、遊びやすくはなっている。 が、GBということもあって、変化に富んだステージを用意することは出来ず 終始、黒バックに同じ模様の地形が舞台になってしまっている。 淡々としがちなゲーム展開にメリハリを付けるために用意されたのが 今回の目的「惑星SR388に生息するメトロイドを壊滅させよ」である。 スペックの低いGBでは巨大なボスを出すことが出来ない苦肉の策と思われる。 しかし、これは意外なほど世界観やゲームシステムとマッチしていて面白い。 他シリーズのメトロイドは、ゲーム終盤に出てきて、 アイスビームで凍らせてミサイルを撃ち込むとあっさり倒せてしまうのだが、 本作では、貧弱な状態の序盤から出てくるために、驚異的存在になっている。 そのメトロイドの種類も豊富で、個体によって様々な攻撃方法がある。 そもそもが自分でアレコレと探索する面白さを求められるこのゲームに於いて メトロイドを探し出して倒すというものは、苦痛どころか 探索意欲をより掻き立てるものになっている。 CMでは「メトロイド、オモロイド」なんて言っていて脱力。 ああ、日本でメトロイドを売る気はないんだな、と悟るのであった。 因みに海外ではゼルダに並ぶ人気シリーズになっている。 先日のE3でメトロイドプライム2が発表された時は、大歓声に包まれ 試遊台には人が群がっていたぐらいだ。 お国柄の違いとか(向こうはスターウォーズ系のSFに弱い)もちろんあるのだが、 それにしたって、もっと日本で受けてもいいように思う。 最近またシリーズが復活しているのだが、残念なことに 人気の高い北米で先に発売され、日本での発売は相当後になってしまっている。 GC版はともかくとしてGBA版は日本スタッフが作っているというのに。