対応機種 | ゲームキューブ |
発売日 | 2003/10/17 |
価格 | 3800円 |
発売元 | 任天堂 |
GBA「メイドインワリオ」を最大2〜4人まで遊べるパーティゲームを大幅に強化して移植した、ニンテンドーゲームキューブのコネクティビティプロジェクトの一環で制作された作品となる。
元がゲームボーイアドバンスのゲームということもあって、ゲームキューブコントローラのみならず、GBAケーブルさえあれば、ゲームボーイアドバンスもコントローラとして使用出来る。
一見すると新作ゲームと錯覚するかもしれないが、GBA「メイドインワリオ」の移植作品であり、収録ミニゲームやゲームシステムが同じ物である。新規要素として、4人まで同時参加可能なミニゲームが新しく追加されている。
流用している部分は、GBA向けの作られた元データをテレビ画面用に引き延ばして表示しているだけなので、粗が目立つ。そして当然、ゲームキューブ用に新たに作られた部分とは画質が明らかに異なるため、違和感を与える。
しかし、これらの元データを表示する部分を、ゲームボーイアドバンスの液晶ディスプレイから映しているという設定(演出)を付け加えることで、画質の違和感をなくそうとしている。
コントローラの数さえあれば、ソフト一本で多人数対戦が楽しめる。しかし、悲しいことにゲームキューブは、ゲームボーイアドバンスと比べ圧倒的に普及率が低い。パーティゲームとしては敷居が高めである。
定価が3800円と安いのも魅力的だが、ゲームボーイアドバンス版に存在したストーリーデモや、ボーナスゲーム(ドクターマリオが遊べるモードなど)が削除されているため、ボリュームダウンは否めない。ここんとこケチらないで完全移植すれば最高だったのに…。ちょっとらしくないぞ任天堂。
ただし、一人用モードでは、難易度や速度を自由に選んで練習出来る機能が付いていたり、利便性が追求されている。
しかし基本的にこのゲームは、パーティゲームとして売っていきたいようで、一人用モードは本当にただプチゲームが遊べるだけといった感じで、なんとも味気ない作りだ。
個人のセーブデータを一つのデータで16個まで作成出来て、スコアのデータを共有して競わせたり出来るのだが、いくらなんでも16個は多すぎだろう。そりゃ大いにこしたことはないが、あまり活発に使われない機能だと思う。
ストーリーデモは無くなっているが、変わりにキャラクターごとにイメージムービーが入っている。が、正直微妙過ぎる!
2Dのドット絵の雰囲気を崩壊させる、中途半端にポリゴンを使用した画質もイマイチなムービーシーンは、それだけでがっかりさせられる。安易に使うんじゃなく考えてから使って欲しかった。これなら入れない方が良い。
このゲーム自体の批評からはずれてしまうが、任天堂は最近、パーティプレイが出来るゲームにやけに力を入れているが、なんだか力みすぎて滑っている印象がある。本作もその影響を受けた一本に見える。
元になったゲーム作品は、携帯ゲーム機との相性が非常に良い企画コンセプトで作られており、それを無理矢理ゲームキューブに持ってきても、いかがなものか?と感じた。
ちなみにディスクアクセスを一切感じさせない作りは好感が持てた。そこで結論。
どーしてもゲームキューブで遊びたいって言うのならッ!!