対応機種 | Wii(Wii Ware) |
発売日 | 2008/03/25 |
価格 | 1000円 |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
WiiWare立ち上げタイトルの一つ、もじぴったんのWii版。据え置き機での発売は実に2003年発売のプレイステーション2版以来である。
DS版も2800円という低価格設定が魅力的だったが、ダウンロード販売によってその価格はさらに下落。わずか1000円で遊ぶことが出来る。
値段が安いからといって、値段相応の内容というわけではなく、これまでのパッケージタイトル相応の機能(ワードサーチ、Wi-Fi対戦、やり込み要素など)、内容がちゃんと入っている。
ダウンロード販売だから、パッケージや説明書は当然存在しない。説明書はWiiWareの場合、HOMEメニューから簡易的なものが、詳細な取説がWiiショッピングチャンネルを起動することで見ることが出来る。
だが、このゲームでは、わざわざショッピングチャンネルへ行かなくても良いように、操作方法や遊び方がゲーム内でも丹念に説明されており、親切設計である。シリーズ初プレイのユーザーでも置いてけぼりにされずにすんなりと入っていける。
操作はWiiリモコンで画面上に表示されるポインタを動かし、画面左端のえらぶくんからAボタンで文字をつかんで、Aボタンでパネルに置く。手数を戻したい場合はBボタンを押せばいい。非常にシンプルな簡単操作だ。
設定でボタン操作を主にしたものに変更したりも出来るが、初期設定のものが一番扱いやすいだろう。
しかし、このもじぴったんというゲームは本当にWiiと相性のいいゲームである。特に仕様を変更することなく、Wiiリモコンの操作形態にそのままシフトさせることが出来た。テレビのリモコンをかちゃかちゃやるような感覚で、片手で気軽にゲームが遊べるというのは本当に敷居が低くて楽で良い。
よそのゲームでは、既存のゲームをWiiリモコンという入力デバイスで快適に(画期的に)面白く遊べるようどうすべきかという部分に苦慮しているというのに、このゲームはなんら工夫する必要が無いのである。
逆により快適にという欲が出なかった点も評価したい。下手にいじりまわして逆に遊びづらくなっては本末転倒というものだ。
収録問題数は200問(+対戦用50ステージ)あり、このうち40ステージは、ステージごとに設定されたハイスコアを達成して入手出来る金の王冠を一定数集めないと遊ぶことが出来ない。
このゲームのスコアという概念はもはや意味の薄いものになりつつあるので、ある種の理論値(勿論設定されたスコアは上限値というわけではないが)と言ってもいい値を狙ってクリアするという作業を乗り越えないと遊べないステージが40面もあるというのは、いささか出し惜しみが過ぎる気がする。
PS2版の時のように、コレクション要素に絡める程度にとどめておくのが丁度良く感じられる。本作のように隠しステージを出すための条件にまでしてしまうのは少々厳しい。
スクウェアエニックス「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジークリスタルクロニクル」と同様に、拡張コンテンツ(有料)に対応している。
サウンドテストのレイアウトを見るに、おそらくステージ追加ではなく、楽曲追加ではないかと思う。このシリーズは音楽のクオリティの高さにも定評がある。
ちなみに、あらかじめ入っている曲でも質、量ともに十分満足出来る。
ステージ数もそこそこ、Wi-Fi対戦でも遊べ、操作性も良い。これは下手すると任天堂「Dr.MARIO&細菌撲滅」よりも、良いお手本かもしれない。そこで結論。
片手で気楽にもじぴったん。お手軽です。