スーパー桃太郎電鉄3


対応機種スーパーファミコン
発売日1994/12/09
価格9500円
発売元ハドソン

(c)1994 HUDSON SOFT / AMCCUS
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桃鉄2にイベントやカードを追加した続編。

前作で既にゲームシステムは完成の域に達していたので、基本ルールに変更点はなく、続編でありながら追加や改良がメインのいわゆるマイナーチェンジ版と言ったほうが正しい。
出来の良いものを下手にいじりまわして駄目にしてしまうのも困るが、新作として発売するにはあまりに目新しさがなく、本作ならではの魅力に乏しい。
スーパーファミコンで出しているからか、内容の割に価格が高いのも気になるところだ。特別金かかったことしてるわけでもないんだから、もっと安くてもいいだろう。

変更点で強いて触れられるところといえば。
2ではキングボンビーに変身されるとやられっぱなしだったが、メカボンビー研究所という対策法が出来たこと。ここで作れるロボットを持っているとキングボンビーに憑かれた時、戦闘イベントが起こり、100%ではないが撃退することが出来る。
それ以外でも、細かいところが色々変わっていたり、イベントが増えているが、敢えて取り上げるほど大きなものではない。

ただ、全般気になったのは、マイナーチェンジの割には、思いつきでいれたようなイベントも多くて、貧乏神が膨大な無駄遣いをしてきたり、いまいちバランスを考えてないのが目立った感じがした。
もちろんゲームバランスを気にしてないわけはなく、一方で、2では仕様上、物件の収益率が5%刻みでしか設定できなかったが、3では細かく設定出来るようになったことで、高額物件を中心に収益率のバランスが調整されている。

不満点といえば、音楽。新規に作曲された地上BGMがおとなしすぎて退屈。最も聴くBGMなのだから2のように賑やかで飽きの来ないものにして欲しかった。

演出が強化されたり、イベントシーンが大幅に追加されているものの、基盤となっている前作から継ぎ足しただけなので、2を持っている人や既にやり込んだ人がわざわざ手を出すほどでない。
本当は、そういう人でも新鮮味を持って夢中になれるほどの作品を作って初めて続編を名乗れるのだが、桃鉄で一発当たったから、今後はこうやって末永く売っていくつもりなのだろう。

個人的には、PCエンジンで大きく発展したシリーズなので、スーパーファミコンで発売されることに激しい違和感を感じたが、時期柄仕方のないことなのだろう。そこで結論。

シリーズ経験者は買わなくて良し。新規向け。





[2011/05/22]
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