MOTHER1+2


対応機種ゲームボーイアドバンス
発売日2003/06/20
価格4800円
発売元任天堂

(c)2003 Nintendo
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任天堂の名作RPG、マザーの1と2がセットになってGBAで復活。
同時発表されたシリーズ最新作マザー3に合わせた復刻である。

基本的に当時の作品そのままを再現していて、余計な手を入れられたりはしていない。
画面サイズの問題があるが、行間を詰めるなどしてウィンドウ周りもそのままである。
そのため、多少文字が詰まって表示されている関係でごちゃごちゃして見えるが
見辛いほどではなく、ハードウェアの事情を考えると仕方のないことだと思うし、
これはこれで上手く再現出来ている。

マップを探索する時に視界が狭く不便に感じるが、こればっかりは仕方が無い。

MOTHERシリーズといえば、音楽のクオリティの高さにも定評があった。
ファミコンで発売された一作目では、音楽のためだけに特殊なチップを入れて
素晴らしいサウンドを奏でていたことでも有名である。
だが、本作では音の完全再現は出来ておらず、今ひとつインパクトに欠けるものがある。
音楽自体はちゃんと鳴っているのだが、オリジナル版はもっとこう心に響く物があったと思うのだが…。
様々な事情からしょうがないことではあるのだが、なんとか頑張って欲しかった所。

1のみ、ダッシュ機能が追加されていて、FC版より快適に遊ぶことが出来る。
2はシンボル戦闘なので、ダッシュ機能を付けることは出来ないのだが、さして不便は感じないだろう。

1は1989年にFCで発売された作品だけあって、さすがにゲームバランスなどで見苦しいところが目立つ。
また、テキストも改めて読むと淡々としすぎている印象はある。時代柄、当時と同じ感動を味わうのは厳しいと感じた。
どうも、海外版のものを移植したのか、エンディングが変更されているようだ。
変更というのは適切ではなく、本来入れたかったものを追加したというほうが正しいか。
だが、それ目当てで見るほどの物でもない。

2に関しては、1994年のゲームであり、今も色褪せずに楽しむことが出来る。

音楽の劣化が寂しいが、現在も色褪せない面白さを抱えた名作。





[2005/04/12]
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