ナージュリーブル 静寂の水深


昔、俺がガキの頃、「水着だらけの水泳大会〜ポロリもあるよ」
というような名前の俗悪なテレビ番組がやっていたことがあった。
中身は、本当にタイトル通りで、女の子が水着を着てプールで
馬鹿なゲーム大会を延々2時間放送し続けるというロクでもない内容。

当時、小学校低学年の俺には当然、この番組の面白さなんてものは分からないし
そもそも「ポロリってなんだ?」と、こんな感じだった。

それで、このゲームというのは粗悪なギャルゲーで、一言で言うと

「制服だらけの格闘大会〜ポロリは無いけどね」

若気の至りで、こんなゲームを3000円(中古)も出して買ってしまった俺も俺で
どこか人間として欠陥があるに違いない。

このゲーム、ファミマガで、何故か結構デカイ扱いを受けて紹介されていて、
発売当時中2だった俺は、引っ掛かるゲームの一つになってしまっていた。

ゲームの内容は、古風な感じのギャルゲーで、
突如として中世ファンタジー風の異世界に迷い込んだ女子高生5人が
脱出するために孤軍奮闘していくストーリー。
ジャンルとしてはS.RPGで、そこそこゆるく理不尽なバランス&システムで進めていく。

しかし、何故か敵も全員女子高生で制服着用。
そして気の抜けるようなボス群にストーリー。
ノリは前述の水泳大会にそっくり。

雑誌の紹介記事を読んでいるぐらいが丁度いいと2時間ぐらい遊んだ辺りでやっとこさ気付いた。

なんというか、この全編漂う電波調な雰囲気が耐えられない。
普通の人なら、まず触れることすら有り得ないが、
運命の悪戯で遊ぶ機会があったとしても平常心ある方ならば30分とまず保たない。

そして、ゲームシステムもさらに壊れていて、
戦闘はカードバトルで展開するのだが、この中の一枚に「着替えカード」という物がある。

そう!戦闘中に、キャラの服装を変えることが出来るのだ!

用意された服は勿論、制服系のみです!

制服(夏服、冬服)、コート、体操服、
そして、スクール水着!

一応頑張れば「スク水だらけの格闘大会〜ポロリは無いけどね」も作り上げることが可能!(嬉しくねぇ)

この服装は一応パラメータに影響を与えるようになっていて、
厚着をすれば防御力が上がる代わりに攻撃力が下がり、
薄着であれば防御力が下がる代わりに攻撃力が上がるという
なんだか理に叶ってるんだか叶ってないんだかよく分からないシステムになっている。
この増減は結構顕著で、「俺は誰になんと言われようとスク水が好きなんだい!」と
そればっかりで戦わせると、結構死にます。ご注意を。

部活に所属させることも出来て、これは戦闘時に
属性の相関関係(バスケ部は××部に強いとか)を表しているようなんだが、
題材が題材だけに、何がどれに強いのか弱いのかがさっぱり分からない。

味方キャラは勿論のこと、敵キャラにまでフルネームで名前が設定されている懲りよう。
何がそんなにスタッフを駆り立てたのか。
敵の服装もやたらと豊富で、しかし主要5キャラに比べると明らかに手抜きな絵。
操作するメイン5人のグラフィックはSFCの中ではそこそこ綺麗かなぁ?程度。

因みに、PSでも懲りずに続編を出しているアホっぷり。
こっちは買う前から脱力系の雰囲気がギンギンに漂っていて、誰が買うんだ?と言う感じ。
(女子高生なのに、小学生みたいなやる気の無いロリ絵)

俺はPCエンジンを持っていたから、それなりに知っているんだけど、
昔のギャルゲーってこんなんばっかりだった感じがする(ここまで酷いものばかりじゃないが)
それに比べると、今のギャルゲーと言われてる物って根本そのものが違うというか、
もう、かっちり一貫したストーリーと成人男子の心を掴むような設定に女の子を持ってきてる。
Airやら最近ならクラナドだっけ、もっと広く評価されてもいいんではないのとは思うけど。
まぁ、そんなこと言っておきながら俺はやらないんだが。

きっと、昔のギャルゲーはこんな変なのばっかりだったから未だに色眼鏡で見られてるんだと思います。

大体、中間層に位置するのがアレだ、ときメモとか。
設定に現実感が無かったのは、こういう背景があったからだろうな。




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