対応機種 | ニンテンドーDS |
発売日 | 2009/08/27 |
価格 | 4800円 |
発売元 | スクウェアエニックス |
本格ホラーアドベンチャー「ナナシノゲエム」続編にあたる。
富士急アイランドを活用したプロモーションからはじまり、ゲーム内容にいたるまで、前作と全く同じだ。
凝ったテクスチャーグラフィックスにこわがらせる巧妙な演出といった見所を引き継いでいるが、3D探索モードの操作性の悪さや致命的なボリュームの無さまでそのまま。
ようするに、成長が無い続編なのである。
企画、コンセプトは面白かったのだが、それだけでは一発屋のゲームという印象はぬぐえない。
今作では、レトロゲームにサイドビューアクションを追加してみたり、3D探索パートでは、左目(縦持ちした際に、左側の画面にしかうつらない)でしか見えないギミックを探し出すというシステムを新しく目玉として用意しているが、さして変化は見られない。
タイトルの「目」というのは、この左目システムに由来する。わかりづらいので、普通に2とか割り振った方が良かった気がする。インパクトに乏しい。
構成やバランスのメリハリは、本作の方がこなれてきており、テンポが良い。
操作性に関しては、3Dパートでは、スライド移動が出来るようになったが、その代わり、その分ボタンの割り当てがそれに置き換わってしまったので、視点の向きを変える時のスピードが一定になってしまった。一長一短である。
ボリュームについては、選択肢によりステージが分岐するようになり、最低2周のプレイを楽しめるように作っているが、それでも少なさは否めない。
ストーリーは、はっきりいって前作の方が断然現実味があり、リアリティを感じられる内容であったが、それに比べてこっちは、かなりレベルが低いと言わざるを得ない。
ストーリーはアドベンチャーゲームの命とも言える要素である。ましてや続編なので、もっと頑張って欲しかった。
悪くないゲームなのだが、続編と言うとちょっと弱い内容である。新たに語るところもないし。そこで結論。
マンネリの見本市。