極上パロディウス


対応機種スーパーファミコン
発売日1994/11/25
価格9800円
発売元コナミ

(c)1994 KONAMI
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コナミの看板シューティング「グラディウス」と人気を二分する(!?)ところまでいきつつある、シュールなギャグ満載の横シューティングの続編の移植版。
パロディウスという名前通り、システムはグラディウスを踏襲していて、でも中身はコメディ路線という脱力してしまうギャップが魅力。

わりと早い段階で移植されたものの、同時期に半値近くで、さらに前作「パロディウスだ!」を収録したプレイステーション版の登場で、すっかり影が薄くなってしまっている。
おまけにあちらはハードスペックを力任せに使った完全移植(データぶち込んで最適化しただけなのだから)なのに対し、こちらはSFC用にデータを起こして、出来るところまで再現という手間の掛かる作業を行って出している。

ちなみに、2人同時プレイもスペック上不可能なので削除されている。

ただ、そこのあいだを埋める形で、SFC版のオリジナルキャラが3体用意されている。
このキャラが、ゴエモン、ドラキュラくん、ウパという、なかなかにマニア心をわかっている人選である。

本来では画面がハングアップしてしまうほどの局面では、敵キャラの配置を減らすなど、アーケードからだいぶ変わっている箇所がある。演出や挙動もいくらか違う場所がある。
これまで恒例だったオリジナルステージの追加も容量上の問題なのか無い。

当時、追加キャラのドラキュラくんの性能が強すぎて、批判の対象になった。
しかし、スーパーファミコンという幅広い年齢層が遊ぶハードで出すのに対して、誰でもクリア出来るよう配慮を施すコナミの姿勢には感心出来る(コナミがSFCに移植するシューティングは全体的に難易度を落とす傾向にある)。

アーケードより難易度補正機能(プレイヤーの腕に応じて途中で難易度が上がったり下がったりする)もあまり大幅に機能していないようだし、処理落ちも頻繁に起こるために、難易度が低くなっており、間口が広く遊びやすくなっている。

ここまで読んで、悪い印象を持つかもしれないが、元のバージョンを知らない人にとっては、問題なく楽しめるほど再現されているし、
2人同時プレイが出来なくなったことで、パワーアップゲージがアイコンではなく従来型(前作やグラディウスシリーズと同じ)で見やすいのもいい。ルーレットカプセルも目押し出来るぐらいの速度になっている。
個人的には、やはり竹取ステージの、巨大餅つきがしっかり形になって再現されているのに驚いた。

スタッフロールを見たところ、PS版と全然違う人間が関わっているので、コナミとしてもこんなに近い時期に出すつもりは無かったんだろう(SFC版が既に先に作られていて年末商戦の目玉にする予定だったはず)。

完璧を求めるならPSで。





[2006/11/23]
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