PC Engine Best Collection 天外魔境コレクション


対応機種プレイステーションポータブル
発売日2008/07/31
価格2800円
発売元ハドソン

(c)2008 HUDSON SOFT / RED
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PCエンジンベストコレクションシリーズの一つ。
天外魔境シリーズの、「天外魔境 ZIRIA」「天外魔境2 MANJI MARU」「天外魔境 風雲カブキ伝」「カブキ一刀涼談」の4本が収録されている。

おおむね「銀河お嬢様伝説コレクション」の方に書いてしまっているので、システムの仕様などについての話はここではしない。
型番から推測すると、こっちを第一弾として扱っているようだが。

わずか2800円でRPG3本+格闘ゲームが入っている。いくらレトロゲームとはいえ、破格のボリュームである。
特に「天外魔境2」は、それ単体でも近年のRPG並の分量なのだから、コストパフォーマンスの良さは推して知るべし。

まあ、「カブキ一刀涼談」はおまけだ。PSPの操縦性ではまともに格闘ゲームは遊べた物ではないし。対戦も出来ない。
出たことすら知らない人や見たことがない人が多いだろうから、どんなものかと入れてみただけだろう。

どういうエミュレーションの仕組みになっているのか良くわからないが、PSPの内部メモリに入れてしまえるものは、まとめて読み込んでしまっているようだ。
たとえば、「天外魔境 ZIRIA」では、ゲームデータのほとんどを読み込んでしまっているのか、本来戦闘や画面の切り替わりでディスクアクセスしていたのが無く、実機よりかなり早く表示される。
しかし、音声圧縮のノイズがひどいのと同様に、SEの特に低音部の再現度が悪い。
それ以外の作品はおおむねローディングのタイミングはPCエンジン版と同じである。

「天外魔境2」の卍の記述が、パッケージや説明書では、MANJIで統一されている。
宗教的なものに配慮した形で、タイトル画面での卍マークの演出も省かれていたり、オリジナル版のまま移植出来なかった部分がいくつかある。
ビジュアルシーンの光の点滅処理もなくなっていて、いまいち見栄えの悪くなった箇所もある。が、細かいことを省けばほとんど同じである。
「天外魔境2」のリメイク版では、表現規制をかなりかけていたものに対しても、今回はオリジナル版の演出で通していたりなど、極力頑張っている。
CERO査定はBで発売出来たようだ(今改めてみるとかなりきわどい気がするが)。

所詮は昔のゲームと侮る無かれ、まだ遊んだことのない人には是非手にとってもらいたい商品である。何より安いし。そこで結論。

時代を超えた普遍的な面白さがつまった良品。初めての人も、昔遊んだ人も懐かしむ意味で楽しめます。





[2008/10/04]
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