ピクロスe4


対応機種ニンテンドー3DS(ダウンロードソフト)
発売日2013/11/20
価格500円
発売元ジュピター

(c)2013 Jupiter
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「ピクロスe」4作目となる本作は、プレイヤーの声をしっかり聞いた、まさにシリーズ集大成とも言うべき内容となっている。

ゲームの中身を簡潔に述べる。

通常の「ピクロスモード」。問題数は105問。
5×5、10×10、そして15×15サイズの問題が多数を占めるが、新たに20×15サイズの問題が15問収録された。
このシリーズは15×15の問題が最大で、もっと大きいサイズの問題が強く望まれていた。
20×15の問題は、3DSの画面サイズ、そして、「ピクロスe」の仕様では、まさにギリギリの限界ラインといった感じだ。

個人的には、20×15でも物足りなかったので、さらなる巨大サイズの問題を収録できるであろうWii Uでもこのシリーズを配信してほしい。GamePadとの相性が抜群だと思うのだが。

「ピクロスe2」で登場した、「ミクロスモード」が2問。
大きいサイズの絵を10×10サイズに分割し、それを連続して解いていき1枚の絵を完成させる。
「ピクロスe2」では5問も収録されていて、簡単な問題を大量に解いていく過程に少々うんざりしたのではあるが、これぐらいの分量なら、箸休め程度といった感覚で、楽しめた。

最後は、前作で初登場し、このシリーズならではのウリともなった「メガピクロスモード」だ。
好評である声が届いているのか、問題数が45問に増えた。

そして、「ピクロスe」シリーズの過去作品を持っていると、1作品につき5問、「メガピクロス」の問題が追加される。e1、e2、e3の3つ全てで最大15問となる。
これは、過去作の問題を「メガピクロス」にアレンジしただけだが、解法のプロセスが変わっているため、新問のように遊べる。

過去のシリーズ作品も興味を持たせて買わせようという、なかなかうまい仕掛けを思いついたものだ。

というわけで、収録問題数は150問+ミクロス2問に加え、セーブデータ連動で遊べる15問の、合計175問となっている。
質、量ともに、なかなかのものとなっており、500円ワンコインとしては、結構なクオリティといえる。

そして、今作において、最高とも言える改良点として、ゲームルールを自分で選択できるようになったことだ。
「ピクロスe3」では、手慣れた人向けの配慮として、間違えると答えを教えてくれる機能をカットできるオプションがついていた。

今作では、更に発展して、全ての問題で、間違えると知らせてくれるモードと、全て自力で解くモードを切り替えて遊ぶことができるようになった。

これによって、ピクロスが苦手な人でも安心して遊べるような内容へと進化を遂げたと言えないだろうか。

作品詳細を見た時、これで「ピクロスe」シリーズはなんとなく打ち止めのような印象を持ったが、実際はどうなるのだろうか。
ここまで地道な改良を続けてきただけに、まだまだ続くとは思うが、気になる。そこで結論。

不満点を改善し、誰にでも遊べる配慮を施した隙のない作品。





[2013/11/21]
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