マリオのスーパーピクロス


対応機種スーパーファミコン
発売日1995/09/14
価格7900円
発売元任天堂

(c)1995 Nintendo / APE / Jupiter
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パズル雑誌の一つ、お絵かきロジックをゲーム化。本作はゲームボーイ版に続く2作目となる。

GBで発売されたことに影響されてか、同時期に他機種で他社からもいくつかこの手のゲームが出され、ちょっとしたブームになっている。
しかしながら、本家任天堂(この場合の本家の使い方はあまり正しくはないが)が手がけるものと比べると、出来は良くないようだ。

最初の「遊び方」の説明のわかりやすさ、説明書いらずの簡単な直感で出来る操作性など、見えない部分での手堅い作りは、さすが任天堂と言える部分である。
ここでこけると、ストレスばかりで馴染んでもらえないので、非常に重要な要素だったりする。

GBでは画面が小さかったため問題のサイズが最大でも15×15と少々物足りない物であったが、今回は最大25×20までサイズを広げることが出来るようになり、問題の幅も広がっている。
そのほかにも、ヒントの数字を赤塗り出来るようになったり、試し置きモードも追加され、GBよりも遊び心地感が良くなっている。

塗る場所を間違えたら、間違いを知らせてくれるかわりに、制限時間が減らされるというゲーム的なルールが適用されている。
また、ヒントルーレットという制度があって、開始前にこれを使うことで、縦横一マス分の答えが表示される機能まである(さらに、制限時間を犠牲にして解いている最中にも使うことが出来る)。

こういう様々な配慮が、未体験のユーザーにまで、お絵かきロジックの楽しさを広めるに至ったからくりの正体だ。
だから、難易度もそれほど高くなく、じっくり取り組めばきちんと解けるようになっている。逆を言えば、そこそこの腕を持つ人間にはぬるすぎるとも言える。

手慣れた人間にも満足してもらえるよう、制限時間を無くしたかわりに、一切これらの補助機能が無い「ワリオのピクロス」モードも付けられている。実質こちらの問題数の方が若干多い。
こっちのバランスは、力任せで解けるような問題は少なく、なかなかの手応えを味わうことが出来る。
試し置きモードがあるということは、それを使わなければ解けない問題も存在する訳だ(俗に背理法と言う)。

収録された問題数は全部で300問に及ぶ。中盤少し過ぎたぐらいまではサクサク解ける程度だが、終盤の方の問題は結構な難しさを誇り、コンプリートは遠い道のりである。

ちなみに発売前に、サテラビューで、「タモリのピクロス」と題名を変えて、毎日一問配信していたサービスがあったのだが、あれと同じプログラムソースを使っている。
記憶が間違ってなければ、同じ問題も出てきてた気がするのだが。プロモーションを兼ねた先行配信をしていたのだろう。

初心者から上級者まで安心の一本。





[2006/10/09]
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