ポケモンのブームは、アニメが起爆剤になったこともあって 前衛的にメディアミックス展開が施されたが、 その中の一つに当時流行り出していたトレーディングカードがあった。 遊戯王と同じように対戦も出来るタイプで、遊戯王ほどではないが そこそこ盛り上がっていたらしい。 で、それをゲーム化したのが、このポケモンカードGBである。 買っておいて難だが、正直言って、このポケモンカード自体、微妙な存在に思う。 そもそも、ゲームでかなり駆け引きの深い対戦が出来るのに、 それを無理矢理カードゲームでやらせようとするのに無理がある。 実際、このゲームで体験してみてそれは確信に変わった。 結局、あの面白い対戦は殆ど再現されていないのである。 ただカードゲーム特有の面倒くささが加わっただけだ。 変に複雑化したルールに、面倒なプロセス。 カードゲームのゲーム化だから仕方ないのだが、貧相なエフェクト。 当時のトレンドだから、こればかりを批判するわけにもいかないが、 この手のゲームは大抵ゲームに落とし込む段階での、ゲームならではの作り込みを放棄している。 まるで、プライドがないのである。 まだ、同時期に発売された某遊戯王に比べれば100倍マシなのではあるが…。 因みに、ゲームから生まれた ゲームオリジナルのカードゲームのカードヒーローは面白そうだと思う。 (カード化はされていない)