対応機種 | プレイステーション |
発売日 | 1996/01/19 |
価格 | 6800円 |
発売元 | コナミ |
「スナッチャー」のスタッフが作る大作アドベンチャーゲームの第二弾「ポリスノーツ」が堂々登場。
最初はパソコン用で発売され、その後大幅にリメイクされて3DOにて発売。そして、プレイステーションへ移植された。
3DO版から、若干の手直しが入っており、さらに磨き上げられた作り込みにも注目である。
SFで推理ものと、大枠の部分は同じスタッフだけあって「スナッチャー」を踏襲している。
スナッチャーで見たような設定や展開があったりするのは行き過ぎに感じるが、それでもなかなかに楽しませてくれる。
PCエンジンのスナッチャーの時では、人気声優とバリバリ動きまくるビジュアルシーンに感動させられたものだが、
今回、32bit機のプレイステーションの性能を存分に発揮し、さらに上の次元へとグレードアップしている。
見せ場では、手の込んだCGムービーやアニメーションムービーが流れ、シーンのカット絵もアニメのセル画を抜き出してきたようなクオリティの高さである。
インタラクティブシネマの名に恥じない「本格派」と言える。
反面、見ている時間が増えゲーム性が希薄になったのも気にはなる。
今作も事細かに世界設定が構築されていて、それはよいのだが、一々それに対する「うんちく」を喋らせたりするのが少々うっとうしく感じられた。
コマンド選択でなく、ポインタでコマンドを探す形式にしたからか、ADVとしての難度はさらに落ちており、スムースに進みすぎるきらいがあり、
もっとプレイヤーを引っかける箇所を増やしても良かった気がする。
ただ、やっぱり今度も銃撃戦や爆弾解体といったゲームっぽいところをしっかり用意してるのはさすが。
相変わらず、戦闘シーンの挿入はプレイヤーをノせてくれる。
映画を意識した演出が多く見られ、やっとゲームもここまできたか!という希望を持てた。
新時代のアドベンチャーゲームの金字塔になりうる傑作。