ポポロクロイス はじまりの冒険


ポポロシリーズは安定して遊べるストーリー重視型RPGであったが、
本作は、全くもって出来が悪い。

困ったことに、全ての面に於いて褒められるところが無いほどだ。

まず、ゲームとしての作り込みを放棄している。
えてして、ポポロシリーズはストーリーを追うことに重きを置いているために
戦闘は緩めに作られていて、雰囲気作りの一つでしかなかった。
が、今回はあまりにも酷すぎる。
フルポリゴン化に伴って、本作の戦闘も、画面切り替え型のオーソドックスなスタイルになった。
これにFFのATBをくっつけた形だ。
しかし、全編あまりにも戦闘が単調すぎる。
敵は大抵2回攻撃すれば死ぬ。
その間に必ず敵は一度こちらにたいした痛くもない攻撃を一度してくる。
キャラクターの個性を付けるために沢山用意された特技も無くなり、
数える程度の必殺技と、僅かな合体技のみ。
パーティキャラが入れ替わることもないために、中盤以降非常にマンネリになる。
コマンドを変にボタンで割り振っているために、逆に操作性が悪く、誤操作しやすい。
また、戦闘のテンポも非常に悪く、無駄に時間がかかってしまう。
必殺技や攻撃時のエフェクトも、あまりにも出来が悪すぎる。
ダメージの算出も大雑把すぎて、殆ど意味をなしてない。
そのくせ、ボスはやたらとHPが高く単調な戦いを長いターン強いられる。つまらない。

ストーリーも全く中身がない。
今回は、ピエトロの子供のピノンが主人公だが、
ピエトロが主人公だった時と比べ、
脇役もスケールも大幅に落ちてしまっている。
特にポポロシリーズのウリである「暖かさ」を勘違いしてしまっていて
本作はただダラダラしているだけである。
キャラにも全く魅力が無い。
また、舞台となるエリアも非常に狭く、
町関係はたったの2つ。
それを結ぶ街道と、海岸。
残りは異世界にあるダンジョンが4つである。
本当にあっと言う間に終わってしまう。
行き当たりばったりで、捻りのないストーリー。
本当に、いいとこなしだ。

最大の不満点はポリゴン化によるテンポの悪化である。
まず、フルポリゴンにしたことによる恩恵は全く無く、
妙にごちゃごちゃとしてしまったマップに、
やたらと視点を寄っているために視界が悪くなり、とても迷いやすくなった。
コンパス一つあるだけでだいぶ違うのに、このゲームではそんな気の利いた物なんかないのだ。
歩行速度も遅く、特に広いダンジョンではイライラすることが多かった。
それに輪をかけてロード時間も悪化。
既に触れたが、主に戦闘時でのテンポが劇的に悪くなり、
ゲームの中身の無さも合わさって、全くつまらないゲームになってしまっている。
正直言ってHDDがあってもテンポは改善されない(多少早くなる程度)

唯一感心したのは、視点の変更の操作を右スティックに割り振っていることで
非常に視点変更の融通が利くことぐらいか。
最近ではちらほら出始めているが、この頃はまだこれとFF11ぐらいしか
この操作法は採用されていなかったと思う。
慣れるまで右スティックでカメラを動かすのはしんどいかもしれないが
慣れるとこれほどまでに使いやすいものは無い。
L1、R1ボタンで必死扱いて視点を回していた頃が馬鹿らしく感じられるぐらいである。

まず、ゲーム以前に商品として成立していない。
遊ぶ側は金を払って遊ぶわけだから、それなりの値段に見合った
お約束であるとか一定水準をクリアしてくれないと、ダメなのだ。
メニュー周りのインターフェースも悪いし、
仮にもSCEの看板タイトルであるならば、基本的な部分ぐらいもっとしっかりして欲しい。




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