ポポロクロイス物語2


対応機種プレイステーション
発売日2000/01/27
価格5800円
発売元ソニーコンピュータエンタテインメント

(c)2000 Sony Computer Entertainment / Sugar&Rockets / G-Artists / YOHSUKE TAMORI
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メルヘンチックでほのぼのとした暖かい世界が好評だった「ポポロクロイス物語」の続編。CD-ROM3枚組で送る超大作!!
15歳になり、凛々しくたくましく成長したピエトロ王子の冒険が再び始まる!!

ゲームとしての作りは、前作(ややこしいのでここではポポローグではなく第一作目を指す)同様オーソドックスなストーリー重視のロールプレイングゲームだ。
前作で注目された全編ドット絵の作りも、勿論そのまま踏襲している。

しかし、一作目の発売から実に4年経ち、プレイステーション2の発売が目前の中、全編ドット絵と言うのは、もはや売りになるよりかは古臭さを感じさせる。
...が、今作ではドット絵のクオリティも見違えるほど上がっているため、「ポリゴンやCGばかりになる昨今、これもアリだな!」と思わせる不思議な魅力がある。

また、前作との間に、テレビアニメが放映されたこともあり、声優のキャスティングが、テレビアニメ版をベースとしたものに変更されている。
ちなみに、テレビアニメ版とゲーム版の一作目の声優は全く違うものである。しかし、どちらも豪華声優であることに違いはない。
だが、一作目をプレイした人なら共感してもらえると思うが、「これ以外考えられない!」といえるほどの、絶妙な配役だっただけに声優変更は素直にがっかりである。
しかし、プレイしていくうちに、「これもアリだな!」と思わされた。そうがっつくほどの変更でもないだろう。

前作が、難しかったという声が多かったのか、今作では、戦闘はやりすぎなぐらいにヌルくなっている。
ここまでヌルいと、戦闘自体の必要性に疑問を呈するほどである。
このゲームの購買層、ターゲット層や、プレイヤーを考慮すると、これぐらいの難易度で丁度よいのかもしれない。個人的には退屈すぎて進めるのが辛いぐらいだったが。

ただ、エンカウント率が非常に高い。前作でも高い傾向にあったが、あれの更に上を行くと言うとその酷さが実感できるだろうか。
とにかく、フィールドを歩くのを躊躇するぐらいエンカウント率が高い。こうやってバランス調整している向きもあるのだろうが、できればここも直して欲しかった。
敵自体は非常に弱く、サクサク倒していけるし、レベルアップも小気味よいので、テンポを落とすほどでないし、それほど気にならないっちゃ気にならないが。

また、イベントシーンはフルボイス仕様という非常に豪華なシロモノになっている。
個人的には、少々台詞のやり取りがくどくて、かったるく感じてしまったが、喋らないよりは喋ったほうが断然良いだろう。よりストーリーに没入できるし。
テンポを悪くする向きもあるのだが、イベントを魅せるという方向性で考えれば、間違えのない選択と言える。

見せ場ではアニメーションムービーが流れる。珍しくフルサイズではないのだが、その代わり画質がすごくいい。アニメ自体のクオリティも高くて、思わず見入ってしまう。

ストーリーは相変わらず、ツボを抑えた王道路線で、ハズさない展開で安心な作り。ここをありきたりと文句をつけるのは野暮というものだろう。

RPGをプレイしているというよりは、ストーリー重視の比重が強くなりすぎていて、アドベンチャーゲームをプレイしているといったほうが近いプレイ感覚だった。
一応、おみやげ集めというアイテム集めやモンスター図鑑のようなRPG的やりこみ要素も用意されてると言えば用意されてるのだが、このゲームにRPG的面白さを期待するのは酷なのかもしれない。そこで結論。

RPG風なアドベンチャーゲーム。こういうのもアリか!?





[2018/01/24]
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