対応機種 | ドリームキャスト |
発売日 | 2000/12/21 |
価格 | 6800円 |
発売元 | セガ |
セガが送る、ドリキャスのネットワーク機能を活用した、待望のオンラインRPGが満を持してやってきた。
未だに根強いファンを持つ「ファンタシースター」シリーズを題材に、制作ソニックチームによる超話題作。
ファンタシースターの世界観であることをのぞけば、ゲーム内容は、数年前にはやったディアブロを3Dにしたようなもんで、ゲーム的に劇的な発明や冒険などはない。
キャラクター強化、レアアイテム発掘と、やることも見た目とは裏腹に、古典的なもので、ストーリー性は皆無に近い。
しかし、技術的に見れば、ネットワーク技術の構築以外に、革新的なインターフェイスや、オフラインのゲームそのままの雰囲気で遊べる作りは高く評価出来る部分である。
特に、チャットの発言内容が吹き出しで表示されるものは、革命と呼べる代物で、従来のただ文字が流れてくるものに比べ、親しみ度合いが違う。
ロビーサーバーに接続した時に、空間があって、ほかのキャラがきちんと見えて、動かせてというのも、相当頑張ったと思われる。
オンラインで遊んでいることを前提に考えれば、さりげなくハードウェアも高い次元の使い方をしていて、細かいところで一々驚かされる。
グラフィックも結構綺麗で、多数の敵が出てきても、ラグが発生して動きがぎこちなくなるということも非常に少なく、このゲームのレベルの高さを伺わせる。
バグの不正利用を防ぐために、正規のやり方でセーブしなかった場合、アイテムデータなどが消滅してしまう仕様は、断腸の思いで取り入れたのだろうが、これが逆に普通に遊んでいる人がとばっちりを受ける結果となってしまった。
多くのプレイヤーが、不慮の事故でアイテムをロストした。
たとえば、停電や本体の暴走などで、不意に電源が落ちてしまう&落とさなければならなくなってしまったユーザーが大切なアイテムをなくし、涙を流した。
多くの問題を抱えた本作だが、一発目にしては頑張っていると思うし、それでも多くのユーザーを獲得するほどの人気を誇った。内容云々よりも、ゲームとしての親しみやすさが生み出した結果といえる。
日本一お手軽なオンラインRPG。