対応機種 | ドリームキャスト |
発売日 | 2001/06/07 |
価格 | 4800円 |
発売元 | セガ |
2000年末に発売し、本体製造終了の声もなんのそので、大盛況のファンタシースターオンラインのバージョンアップ版が発売。
さらなるコミュニケーションの楽しさを追求した、ゲームモードの追加と、新たなレアアイテムと強敵が待つ「アルティメットモード」を搭載。
いわゆる「拡張ディスク」とは違い、これ単体でも、全てのゲーム内容が入っているため、前作を持っていなくても遊ぶことが出来る。
追加要素としては、お互いが戦いあう「バトルモード」。特定の条件下で攻略する「チャレンジモード」が追加され、通常のモードでは、ベリーハードよりも強い敵が出てくるアルティメットという難易度を追加、
それに伴って、赤レア(Ver.2で追加されたレアアイテム)が追加、レベル上限も100から200に引き上げられている。
前回も一部のレアアイテムの出現率の異常な低さが指摘されていたが、今作はそれ以上の低さで、まさに天文学的な出現率と言っていい。さらに、敵が強いこととあいまって、レアアイテム探しが流行ることはなかった。
また、アルティメットの敵の極端な強さは、これまでの強力武器を否定するほどのもので、これまた不評を買い、それまでとやってることが同じということもあって、あまり遊ばれなかった。
かわりに、チャレンジモードのタイムアタックや、バトルモードでの馬鹿プレイがコミュニティとしては楽しく評価され、結果的にゲームの幅を広げる方向は成功している。
ただし、サッカーロビーは思いの外、行く人が少なく、ほとんど機能しなかった。
前作のロスト仕様も、若干軽減され、理不尽にアイテムをなくす事故も確率的には減ったと言える。
惜しいのは、元となる作品が、拡張性を意識して作らなかったためか、今作ですら「やれることはやりきった」感がにじみ出ており、クエスト配信など、凝った仕掛けを用意することが出来ず、また、あらかじめイベントアイテムが後からアップデートするなどであてることが出来ないため、
すべて見込んで、CDに入れておかなければならず、GD-ROMでオンラインゲームを運営する限界点が浮き彫りになってしまった。
相変わらずデータ改造をして、不正にゲーム参加する人間が後を絶たず、しまいには、周りのプレイヤーのデータを改ざんしてしまう悪質なものまで登場。サーバー側ではあまり介入出来ない作りのため、いたちごっこが続き、居心地の良さを維持することは難しかったようだ。
厳しい制約がある中で、よく頑張ったゲーム。