スヌーピーDS スヌーピーと仲間たちに会いにいこう!


対応機種ニンテンドーDS
発売日2008/10/09
価格4800円
発売元スクウェアエニックス

(c)2008 SQUARE ENIX / United Feature Syndicate
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一言で言えばスヌーピーを使ったミニゲーム集だ。

最初にプレイヤーの性別、容姿、名前を決めるが、ゲーム中会話ウィンドウに表示される名前が「プレイヤー」である。これには興ざめ。
7文字と随分長く入力出来るのはいいが、さすがに名前がゲーム上で反映されないのはどうかと思う。会話中のメッセージでは当然反映されているが。

スヌーピーの舞台となるマップで、イベントを進めて、その間にミニゲームが発生し、一度出会ったミニゲームはいつでもメニューから遊べるようになる。
同社「チョコボと魔法の絵本」に形式はそっくりだ。

しかしこのアドベンチャーパートが劇的につまらない。脈絡のないフラグ立てや話の展開が目立つし、なんか一部の会話が原作と違和感がある気もする。こんなこと喋るっけ?みたいな。
だいたい、海外産の版権物をゲームにするのはなかなかに難しい。特にこういったシュールを売りにした代物は。
そういった意味で、ディズニー総出演のキングダムハーツは良く成功出来たなと思う。

グラフィックはかなり綺麗。ポリゴンだが2Dで描いているので、粗がないし、アニメそのままの雰囲気で再現されている。それでいて、割と良く動く。
まあもっとアニメはぬるぬる動いてたと言われればそれまでだが、ゲームとして見ればクオリティは高い方だろう。

ミニゲームに全体的に面白い物がない。タッチペンを使う物も多いが、操縦性にイマイチ難のある物も多い。
また、数もあまり多くない。

スケジュール帳や時計といった項目があるが、これはPureDreamsという子供・女性向けブランドという新しい路線を開拓するために付けた要素のようである。必要性には乏しい。
コレクション要素なども割と充実しているが、元がつまらないから、何をやってもつまらない。

ただ、スヌーピーの歴史がわかる変装辞典はなかなか良いものと思う。

タッチペンでの操作を強要されるのはミニゲームの一部で、それ以外はボタン操作にも対応している。操作性に関してこれといった不満はない。

自ら「コミュニケーションゲーム」と定義しているように、ゲーム性が希薄なのは、任天堂の脳トレのように、新たな顧客層を掘り起こすのがねらいのようである。
しかし、ゲーム屋がゲーム以外の土俵で勝負するのは非常に難しい。任天堂の成功例は希な方と考えた方がいい。
スクウェアエニックスは以前DS:Styleでも失敗している。

それに、この内容で(いくら版権料を取られるとはいえ)4800円ははっきりいって高い。2800円。良くて3800円だろう。ゲームっぽさを薄めてるゲームにそこまで出せない。そこで結論。

見た目はいいが中身がイマイチなスクウェアエニックスらしいゲーム。





[2008/10/09]
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