ピングーのワクワク♪カーニバル!


対応機種ニンテンドーDS
発売日2008/11/06
価格4800円
発売元スクウェアエニックス

(c)2008 SQUARE ENIX / The Pygos Group
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クレイアニメ「ピングー」を題材にしたミニゲーム集。

まず、グラフィックが凄く綺麗。完璧とは言えないものの、ピングーの雰囲気が凄く上手に再現されていると思う。
立体感のあるマップ構成は、ゲーム的にはイマイチストレスを与える(どこが歩けるかわかりにくい)ものの、原作のイメージがうまく出せている。

ゲーム目的は、100のクエストを全て攻略していって、最後にカーニバルを開催させれば終了となる(エンディングが流れる)。
ただし100のミニゲームが用意されているわけではなく、同じミニゲームを何回もプレイさせられる。これといったストーリーが盛り込まれているわけでもない。完全に作業的である。

「おしごとふれあいアドベンチャー」というだけあって、料理や家具を作るといった仕事をテーマにしたものが多い。
パンを作るなら生地を練るところからはじまり、最後は飾り付けまでやらされる。
どのミニゲームにしても、段階を踏む回数が多すぎるし、操作性も気持ちよくない。テンポが悪い。
おまけに、ミニゲーム中に、ランダムで音符が画面上に発生し、これをタッチしていくことで、ボーナスステージに飛ぶことが出来て、抽選券をもらうことが出来る。
この要素は、ゲームへの集中力を阻害させる要因でしかない。思い切ってなくすか別の物に変更させるべきだった。

操作は全てタッチペンでおこなう。特別不快感を感じるところは少ないが、タッチパネルの操作が面白いミニゲームも特に無い。

クエストの受けれる場所にはアイコンが表示されていて、終始そこへ向かうの繰り返しだが、移動速度の遅さに対してマップが若干広い。はっきりいってだるい。

このゲームは、スクウェアエニックスが立ち上げた「Pure Dreams」という子供・女性向けに作られたソフトの第二弾である。
そのためか、声を録音出来る機能や、メッセージボードといったコミュニケーション機能など、一風変わったシステムを内蔵している。
しかし、第一弾の「スヌーピーDS」同様、肝心のゲーム部分の出来がおざなりなので、褒められたものではない。まず、ゲームをしっかり作らないと。
キャラクタで釣って商売をしようなどと、甘い考えは捨てることだ。そういったコンセプトのブランドなのだろうが、今の時代そうはうまくいかない。そこで結論。

絵だけは綺麗。ゲームはとほほ。





[2008/11/16]
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