ぷよぷよCD


対応機種PCエンジン(SUPER CD-ROM2)
発売日1994/04/22
価格5600円
発売元NECアベニュー

(c)1994 NEC Avenue / COMPILE
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現在主流となっている落ちモノパズルアクションの始祖である「ぷよぷよ」がPCエンジンにやってきた!
ブームの加熱ぶりに触発されて、スーパーファミコンやメガドライブでもこぞって移植されているが、勿論PCエンジンでも「ぷよぷよ」!

確か「ぷよぷよ」そのものは、コンパイルではなく別の会社がPC向けソフトとして開発していたはずだが、
それをコンパイルがアーケードでリリースする際に、自社看板ゲーム「魔導物語」のキャラクターを使うことで、ほかでは見られないノリが受けたのか、大ブレークを引き起こした。

ルールは説明するまでもないが、画面上からふってくる「ぷよ」を同色4つ以上つなげることで消える。
落ちモノパズルといえばテトリスと似た趣だが、大幅に違うのは、連鎖を引き起こすことで、相手に「おじゃまぷよ」で妨害出来る点である。
アーケード向けに、対戦に特化した内容になっており、ゲームシステム、ゲームバランスともに、対戦向けに最適になるようにチューニングされている。

ぷよぷよブーム以降、他社からもこの手のゲームが出されたが、本家のぷよぷよはやはりずば抜けて完成度が高く、ルール一つ取ってみても非常に良く練り込まれており感心出来る。
コンピュータ戦、対人戦ともにバランスのとれた出来で、何回遊んでも飽きずに楽しめる。

アルル・ナジャを筆頭に、かわいらしくコミカルなキャラクターが次々と登場し、何とも言えないなごやかな雰囲気でゲームを盛り上げる。
ステージの合間には対戦キャラ同士のシュールな漫才デモが流れ、なかなかに楽しませてくれる。

PCエンジン版では、ここの漫才デモに力が入っており、トラック再生に豪華声優陣によるフルボイス仕様であり、他機種版とはこの点では大幅に差を付けている。
ゲーム中の連鎖音声なども、声優のかけ声を採用しており、ゲームを華やかに彩っている。

ただし、ゲームパートのみ切り取ってみると、内蔵音源に肉声と、今ひとつ劣っている感は否めない。が、ゲーム自体に違いはないので、さして気にならない。

CD媒体のゲームながら、それを感じさせないスピーディなディスクアクセスで、まったくストレスを感じない。
これだけ豪華な内容になっているのに、定価が6000円以下と安いのも高く評価出来る。

一度エンディングを見た後には、漫才デモの別バージョン(おそらくPCエンジンオリジナル)に切り替えることが出来るモードが追加され、2周目も楽しめる設計である。
ほかにも、豊富に裏技が用意されているらしく、お得感が味わえる移植内容となっている。

この優遇された内容は、まさにPCエンジンユーザーならではの特権といえる。そこで結論。

PCエンジンユーザーなら迷わずこれを選べ!





[2007/02/07]
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