パズルボーイ


対応機種ゲームボーイ
発売日1989/11/24
価格2980円
発売元アトラス

(c)1989 ATLUS
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四角いブロックを押したり、回転ブロックを上手に動かして部屋の出口目指して道を作る倉庫番系のパズルゲーム。

穴にブロックを落として足場を作る、複数のプレイヤーキャラを切り替えて進める(この場合全員がゴールできるようにしなければならない)など、倉庫番に比べると凝った作りだが、これが逆に仇となっている。

倉庫番の場合、荷物を示された場所に運ぶという目的(ルール)がわかりやすかったが、このゲームはゴールに到達する(=ふさがった道をどけて道を作る)という解法にいたるまでが曖昧な条件のため、答えを見つけづらいのだ。
マップによって全く変わった動かし方を求められるので、これといった定石も存在しない。頭の中で先読みをしたり、解法までの手順をイメージしづらい。とりあえずやってみるしか無い。

最終的にはこのゲームも結局、製作者の意図した通りにブロックを動かすわけで、そうなると倉庫番のように、動かせるブロックを特定の場所へ運ぶという操作を求められる。
しかし、このゲームではその場所自体を探し出すことがゲームになっているので、やっていて詰まってくると何があっているか間違っているかわかりづらく、逆に答えを見付け出しても試行錯誤のすえ偶然出来たというパターンが多く、どっちにしろやっていてぐったり疲れるゲームだ。

全30面と少ないが、全般的に難易度が高めで、かなり手こずらされる。

メインとなるパズルモードの他に対戦モードやタイムトライアルモードなんかが付いているが、ぶっちゃけそっちのほうが面白い。

斜めから見る、真上から見る2つの視点が用意されているがゲーム中に自由に切り替えられず、ゲーム開始前に選択する。この融通のきかなさは使えない。真上から見るのが記号的な表示になって見やすいだろうが、極端に見にくい場面はないので斜めから見るで丁度良い。

一手戻る機能やクリアまでの時間、手数を一々記録するなどゲームボーイにしてはプログラムは頑張っている(当時としては)。
しかし、パズルステージの難易度にはバラつきがあるし、解法も感心するようなものがあまり無く(ただ面倒くさいだけのものも多い)、面白味を感じられなかった。そこで結論。

疲労感ばかり溜まるゲーム。





[2011/02/09]
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