通信対戦モードが搭載されていなかったら、まずもって俺は買わなかった。 その点で、本体発売から2ヶ月のタイミングで発売してきたのは絶妙と言える。 やはり、このゲームでまず評価されねばならないところは通信対戦に尽きると思う。 それまでも細々と通信対戦出来るゲームは出ていたが、 そもそも環境を整えるのが大変で、殆ど利用者がいなかった。 DCでは、モデムが標準装備されているため、すぐに接続して遊ぶことが出来る。 何より、この部分への力の入れようは相当な物で、 サーバー接続料金が、サービス終了まで無料で行われていたぐらいである。 確かに、まだまだ敷居が高かった部分はある。 レースゲームだから、同期を確保するために、東京のサーバーそのものにアクセスしなければならないため 地方者は市外料金が発生していた点。 せめて、ロビーのチャットモードぐらいはプロバイダからアクセスさせて欲しかった。 因みに、都内の人は当然ながらテレホがきいたし、通信料金はさほど痛くはなかった。 それに、やはり今のネットゲームに比べると、ゲーム中の接続が不安定で頻繁に落ちることが目立った。 いくら同期が取れているとはいえやはりラグは酷い方だった。 なにより辛かったのは、レース中に落ちた際、そのレースが終わるまで 接続が切れたことを伝えないために、こちらで把握する必要がある(他車が動かなくなったら落ちたのかなとか) フレーム数も30フレームに落ちてしまうため、粗い感じがする。 俺は地方に住んでいるだけあって、この通信対戦は数えるほどしかやらなかった(1〜2回かな) それだけ通信料金が高くつくと言うことだ。 何せゲーム終了後のチャット中にも遠慮無く市外料金取られていくからまったり遊べない。 この点、後発のカプコン製格闘ゲームでは、ゲーム時のみKDDIのサービスにつないで それ以外はプロバイダ接続にしているぐらい気を使っている。 セガラリーに関しては、友達の家でSS版をやっているのを1回見ていたぐらいで、 非常に地味な相変わらずセガらしいゲームだと思っていた。 他のGTやリッジに比べて華やかな部分が特になく、勿体ない印象を受けた。 実際、遊んでみるとそんなに取っつきづらいわけでもなく レースゲームとしては寧ろ入り込みやすい部類である。 デザイン的にはリッジ+リアル系を足して2で割った感じ。 これがなかなか、意外に動かしていて新鮮である。 GTほど挙動が地味でもなくリッジほど現実離れしているわけでもない。 カーブを斜め視点から切り込んでいく感覚は独特な疾走感が感じられた。 ただ残念なのはコントローラではイマイチこの感触が分かりづらい点。 実際、ゲーセンでハンドルを握ってやってみると、この挙動が実に違和感なく動く感触を得ることが出来る。 コントローラの場合、微妙に繊細な操作を行う際、どうにももどかしい感じの方が大きいように思う。 ちょい押しでブレーキ踏みつつ、アクセルふかしてハンドル切るみたいな、 細かいタイミングで各部位を操作する快感はコントローラでは伝わりにくい。 あとやっぱ、アクセルが何故かRトリガーなのは変に思う。 DC版では、ちょっと演算処理が多いと、すぐにフレーム数が60から30に落ちてしまう。 カーブを曲がる時といった少しでも複雑な処理(というほどでもないんだけど)が絡むと すぐに処理が粗くなってしまう。これは参った。 それと、コース数がやはり少ない。 あと、初級、中級、上級といった分け方をしてるので、難しいコースは露骨に難しく 突き放された感さえ漂う。ここが欠点か。 音楽もGT系で地味。 やはりレースゲームはリッジのようなダンス&テクノ系だと思うんだが。 セガラリー2も通信対戦を除いたら、やっぱり華やかさが無く ただ走り込むだけのゲームだけあって物足りない感じはする。 もっとゲーム本編で「これだ!」っていう要素は欲しい。地味すぎる。