対応機種 | メガドライブ |
発売日 | 1991/09/20 |
価格 | 8700円 |
発売元 | セガ |
メガドライブでは「ヴァーミリオン」を送り出したAM2研が送る、新たなるRPG。
通常はRPG風でストーリーが進み、戦闘はサイドビューのアクションで展開する。
グラフィックや戦闘パートなど、全体的にイマイチで「コレなんか、つまらないんじゃない?」という印象を受けるが、ゲームを進めてみるとシナリオや世界観が秀逸で実によく出来ていることに気づく。
主人公は、とある出来事がきっかけで、コンバットアーマー(戦闘強化服)をレンタルし、街の平和を守るため戦うレンタヒーローとなるのだ。
この出だしと、世界設定が実に目の付け所がよく、また、ゲーム自体も非常にテンポよく進む。
ただ、戦闘パートの出来の悪さはもうちょっとどうにかならんかったもんかなと思う。
理不尽に難しく、癖の強い作りが、いかにも初期のメガドライブソフトといった空気を醸し出している(発売時期的には初期でもないんだが)。
コツを掴めば、さほど苦労しなくなるが、もうちょっとバランス取りには気を使ってほしい。
RPGと銘打っているが、実際はRPG風にゲームが進むアドベンチャーゲームと言ったほうがいい。成長要素は皆無で、RPGにあって然るべき要素も殆ど無い。
冒頭でも述べたが、グラフィックやインターフェイスなどは(当時としても)少々古臭く、イマイチな印象を助長させるが、ストーリーや台詞回しが実によく出来ており、セガにしてはシナリオの出来がかなり良い。
システム上の難点も結構多くあり、プレイを躊躇させる要因ともなるが、そこをある程度我慢してでもプレイを続けてみて欲しい。魅力的な内容が待っていることと思う。
隠れた良作。