ロックマン4 新たなる野望!!


対応機種ファミリーコンピュータ
発売日1991/12/06
価格7800円
発売元カプコン

(c)1991 CAPCOM
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発売時期の1991年末というと、スーパーファミコンが発売して1年が過ぎた頃であり、大手メーカーでは人気シリーズを性能の高いSFCへ出そうという動きが多く見え出した頃だ。
しかし、カプコンの「ロックマン」は慎重で、敢えてファミコンで発売した。
このゲームは、雑誌でボスキャラのデザイン公募もおこなっており、主要購買層だろう小中学生に配慮して、(まだ値段が高くて十分に子供たちに行き渡ってないだろうSFCではなく)ファミコンを選んだのだろう。
SFCで仮に作っても、ハードの基礎研究が満足に出来ていない段階では、しっかり中身を作り込むことが出来ないし、そうなると見栄えばっかりのゲームになりかねない訳で。
この会社のSFCへの移行はかなり慎重だったと思う(発売が早かったのは超魔界村ぐらいで後はACからの移植作がメイン)。

そんなわけで、同じハードで4作目ともなると新鮮味には乏しいが、基本が良く出来たゲームなので、しっかり面白い。
新要素として、3のスライディングに続く新アクションで、溜め撃ちが追加された(チャージショット)。全体的に溜め撃ちが有効となる仕掛けが多く用意されている(このへんに関してはまぁよく考えたなと感心すらする)。

溜め撃ちによってさらなる戦略性と自由度を生み出したが、個人的にはロックバスターの連射でガンガン撃ち倒していく爽快感も好きだったので、複雑な気分だ。

難易度は前作までより気持ち上がったような気が?ボスの突進のダメージが大きいくせに、今回はやたら突っ込んでくるシーンが目立った。
特殊能力が癖のあるものばかりで、万能型の攻撃がなく、最後までロックマンの性能が微妙である点。少しは“強くなった感”を味わいたかった。

なんやかんや書いてしまったが、安定した面白さを提供してくれるシリーズ作品である。そこで結論。

変わらぬ面白さがそこにある。良作。





[2011/01/13]
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