対応機種 | ファミリーコンピュータ |
発売日 | 1993/11/05 |
価格 | 7800円 |
発売元 | カプコン |
ずっとファミコンでシリーズ展開しているロックマン第6作目。
さすがに同じハードで5本も出していれば、色々な面でやり尽くした感があり、端から端まで見ても、目新しいものは見られない。
敵キャラの配置やステージ構成は安定感のある出来栄えで、完成度が相変わらず高い。
強いて言えば、今作はトゲによる一撃死にやたら頼っている節が見られた。
難易度は5ほどではないものの、頑張れば誰でもクリアできるレベルで、E缶も貯まりやすく、最終ボスも(ロックマンにしては)弱め。
このゲームが出始めの頃は、手強いアクションゲームとして、強く印象づけられただけに、この大衆化したゲームバランスに違和感さえ覚えるほどだ。
前作まででやったことのない新しい仕掛けを、何とか苦心して作り上げたりしている様は素晴らしいと言えるが、ボスを撃破したときに手に入る特殊攻撃はもうネタ切れなのか、2や3の頃のような強烈なインパクトを与える武器が出てこないのが残念(特定のボスの弱点武器以上の存在意義が問われるものが多い)。
巨大なメカを処理落ちなしで軽々しく動かしてみせるなど、ファミコン末期のゲームだけあって、凄いことをサラリとやってのけるが、さすがに1993ともなると、SFCのゲームにも見慣れてきて、どうにもその凄さを実感できない。そもそも5までであらかたFCで出来ることをやりきってしまっているので、伸びしろがなくなったとも言える。
今回は、移動補助の能力を持つラッシュは、ロックマンと合体変形するという凝った設定を作っているが、装備を切り替える際に、いちいち変形のデモ画面が入るのがうっとうしかった。飛ばせるが、それでもまだうっとうしい。不満点といえばこれぐらい。
余談になるが、このFC版の一週間前にGBでロックマンワールド4、一ヶ月後にはSFC版ロックマンと言える新シリーズ「ロックマンX」が発売されている。いくらなんでもロックマン出し過ぎだろう!!過労死するぞ!そこで結論。
偉大なるマンネリとはこのことだ。良作。