ロマンシングサガ3


前2作の良い点を合体させた、ロマサガにしては珍しく保守的な作りの3作目。

比較的、難しく突き放している本シリーズの中では、最も無難に出来ていて
難易度もかなり下がり、それまで楽しめなかった人でも楽しめる入り込みやすい
内容になったのではないかと思う。

戦闘システムはロマサガ2、それ以外、主人公選択であったりフリーシナリオの部分は
1作目を踏襲している。
この本作のフリーシナリオは、それまでシリーズ経験者の多くが不満で、どうにも評判が悪い。

俺としては一作目は、ただ自由度が高いだけの淡泊なゲームで、イマイチという印象しか持てなかったため、
本作の作りは、イベントの描写であったり発生条件、エンディングまでの構成は
全体的にしっかり作られていて好感を持てた。
特にイベント関係は、本当に丹念に描かれて、当時の流行りだった推理小説のような連続殺人のシナリオとか、
古代の乗り物を復活させていくシナリオなど、非常に豊富で面白い物が揃っている印象を受けた。
主人公のスタート地点が偏っているのだが、これもある程度の縛りを付けることで
上手く管理が出来ている。
そもそも、主人公が違っても、結局最後は一緒なので何周もしない俺にとってはどうでもよいことだった。

相変わらず、世界はべらぼうに広く、またそれに合わせたイベントの数をきちんと用意出来ている。
これによって、常に目的を持って行動が出来る。
派手なイベントも多く、映像面ではかなり洗練されていて、見応えがある。

戦争イベントや、会社経営といったミニゲーム形式の物もあり、これらもなかなか面白い。
RPGのミニゲームと言ったら良い印象を持てないかもしれないが、
変にアクション性を要求される物では無く、どこかロマサガ独特な雰囲気を残すこれらは
ゲーム部分との摺り合わせがしっかり出来ている秀作に感じる。
特に俺が言葉通り三日三晩填り続けたのが会社経営のミニゲームだ。

世界各地にある物件を買収していくのだが、
中世ファンタジーのRPGでビジネスを感じられるゲームは後にも先にもこれしか見たことが無い。
巨額のコインが積まれている絵はそれだけでも圧巻で、
ただ相手より多くお金を積めば勝ちというわけでもなく、
妨害行動として沢山の工作行動が用意されている。
相手の情報かく乱であったり、買収物件の関係者をおもてなしする行為など。
行動に対するメッセージ表示があるのだが、なんだか現代の会社経営をしているかのような感じが
中世ファンタジーとのミスマッチを感じられて堪らなく面白かった。
これには、所有物件同士が連携する連携技なんてものもあり、
通常の戦闘のように突然ひらめくので、プレイ感覚は普通に戦闘している感じに近い。
ミニゲームと言うこともあって難易度は驚くほど低いのだが、やりごたえはある。

終盤の展開が強引で一本道ではあるが、
様々な種類の仲間が用意されていたり、結構自由度は高い。
何より、かなり難易度が抑えられて、ひとまずエンディングを見ることは可能となったので
ロマサガを嫌煙していた人でも楽しめる間口の広い物になっている。
(それでもそこそこの腕は要求されるが)

俺自身も2作遊んできてラストダンジョンすらたどり着けなかったヘタレであったが
3では、クリアするまでに至った。

全体的にユニークな作りで、それまでの渋い世界観に魅力を感じていた人には辛いかもしれない。




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