リッジレーサー


対応機種プレイステーション
発売日1994/12/03
価格5800円
発売元ナムコ

(c)1993 1994 NAMCO
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32bitゲーム機プレイステーションにナムコが初投入するタイトル。
本体同時発売のキラータイトルとして、大々的に登場したシンボル的作品でもある。

とはいえ、元はアーケードのゲームである。
フルポリゴン描写のレースゲームとして、一年前に衝撃的なデビューを飾った。
それを、完全再現とまではいかないがプレイステーションに持ってきた。
なにせ強力な魅力を持った作品なので、ソニーにとってもPSのマシンパワーを計るにはナムコにとってもうってつけな状況だったわけだ。

さすがにグラフィックは多少劣化してはいるが、それでも良くここまで再現出来たものである。
逆を言えば、家庭用では「スターフォックス」、「ワイルドトラックス」、「シルフィード」など、その程度のものしか出来てなかったのだから、素晴らしい進歩である。

CD-ROMだからディスクアクセスがあるが、起動時に全部のデータを読み込んでおくという、なかなか面白いことをやっている。
その読み込み時間が若干長いということで、その間、ギャラクシアンを遊ばせるという気のきかせっぷりだ。
ちなみに、これは本編とリンクしており、ここで高得点を出すと、シークレットカーが出現するという仕掛けもあり、面白い。

最初に全部データを読み出してしまうので、ゲームが始まってしまうとデータロードで待たされることが無く、そういう面でのストレスは無い。

コースは決して多いとは言えないが「シンプルイズベスト」とは良くいったもので、非常に考えられてコース設計がなされていて、何度走っても飽きることなく楽しめる。
技術的に二歩三歩先をいってることもあって、そうせざるをえない事情もあったろうが、シンプルイズベストを実践するのはなかなか難しいことなので、良くできたと褒めてやりたい。
また、隠しカーの存在などで、長く遊べるような工夫を施してあり、意外と遊べるゲームになっている。

このゲームは、とにかく「気持ちよく走れる」ことを念頭において作られていて、カーブをありえない挙動でドリフトして駆け抜けるという疾走感が心地いい。
それを彩る、テクノベースのサウンドもゲーム音楽としては革命的なもので、アーティスト的な魅力も兼ね備えている。
既存のレースゲームの障害を徹底的に排除して気持ちよい部分だけ残してやるという、まったく実にご都合主義なゲームだが、面白いのだから本当に困ったものである。
アーケードのハンドル操作とはちがい、コントローラでの操作は、ドリフト操作をさらに簡単なものにしており、結果的に間口を極限まで広めたといってもいいだろう。
ハード立ち上げ期のキラータイトルという立場としては良い方向にむいた作りだと思う。

ナムコの底力を見た!不朽の名作!





[2004/03/09-2005/12/07]
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