R4 RIDGE RACER TYPE4


対応機種プレイステーション
発売日1998/12/03
価格5800円
発売元ナムコ

(c)1998 NAMCO
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ナムコの看板レースゲームどころか、プレイステーションの看板タイトルでもある、リッジレーサーのシリーズ第4弾。
カッコいい音楽に身を任せながら、スタイリッシュなコースを時には最高に気持ち良いドリフトを決めながらフルアクセルで走り抜ける。
そんな夢のようなレースゲームが、この「リッジレーサー」。第4作目は果たしてどのような完成度になっているのか?
前作で初登場した永瀬麗子は、今作でも更に可愛くセクシーになり、オープニングムービーで登場。

グラフィックは、前作のレイジレーサーから2年経って、更に緻密になり、そのクオリティはプレイステーションとしては驚異的と言えるレベルにまで昇華している。
よくこれだけのグラフィックを、プレイステーションで実現できたものだと、本当に驚く。
前作までは目立っていたポリゴンの継ぎ目なんかは全く見当たらなくなったし、環境マッピングを実現して、車にツヤのある描画など画作りは更にリアルになっている。

ゲームモードは充実していて、これまではなかった画面分割で2人対戦ができるモードが遂に搭載。
一人用のグランプリモードは、ストーリー性が導入され、かなり力が入れて作られている雰囲気。
4つのチームから一つを選び、更に4つの車のメーカーからどこと契約するかを選択して、グランプリを進めていく。
選んだチームによってストーリー展開が異なり、それぞれグランプリの難易度も異なる。

レース部分はどうなっているのかというと、相変わらず出来が良く、リッジレーサーの名前に違わぬクオリティの高い作り。
レイジレーサーのときは、ドリフトを決めると大きく減速してしまったが、今作では大きく減速するということはなくなったので、気持ちよくドリフトを決めることが出来る。
ただ、車にはドリフト車とグリップ車の2種類あるのだが、グリップ車のコーナーリングの操作がかなり難しく、グリップ車のメーカーだと、クリアするのに相当苦労を強いられた。
やっぱり、リッジにはドリフトが一番似合っているなと痛感させられた。何より、ドリフト車のほうが乗っていて楽しいし。
コース数は全8種で、一つの街を分岐させているとかではなく、複数のロケーションが存在し、バリエーションがとても豊かで、たった8つと言ってもそう簡単に物足りなさを感じることはないだろう。

ゲームの肝となる車の挙動も気持ちよく、コースレイアウトも意地悪さが少なく、音楽も良い、グラフィックもトップクラスのクオリティ。
とにかくよく出来たゲームなのであるが、たった一つもったいないというか惜しい点がある。
収録されている車の車種は320種類と膨大な数なのだが、これを集める気が起きないということである。
どうやって入手するのかというと、グランプリモードで、4つのチームと4つの車のメーカーの組み合わせで決まり、更にそこからグランプリでの成績によって手に入る車が変わってくるというもの。
一周最大4種しか手に入らず、更にグランプリの順位や成績で分岐するのだが、この入手条件が本当にきつい。
ポケットステーションに対応しており、それを使うと他の人と車を交換できるので、交換を促進している作りなのだろうが、それでも厳しい。
また、ここまで膨大な車種にこだわったのは、やはりグランツーリスモでの収録車種に多大に影響を受けているのだろうと思う。
ちょっとこのあたりの仕様がどうにも煮えきらず、自分を見失っている感じがした。

苦言も述べたが、良く出来たゲームなのは間違いのない作りで、とにかく車を走らせるのが楽しい、そんなシンプルでありながら重要な部分が大事にされた良作に仕上がっている。

ちなみにこのゲームは二枚組で、二枚目には、初代リッジレーサーのハイレゾ60fpsバージョンが収録されているのだが、こちらもこちらで技術の進歩を感じられる素晴らしい内容のディスクになっていて
このゲームを手に入れたなら、ぜひとも触れてみて欲しい。本編とは違った驚きが待っていることと思う。

これぞ究極のリッジレーサーだ!名作!





[2020/03/24]
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