R-TYPE1


対応機種PCエンジン(Huカード)
発売日1988/03/25
価格4900円
発売元ハドソン

(c)1988 HUDSON SOFT / IREM
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アイレムの看板タイトルとなり、絶大なヒットを飛ばした横スクロールシューティングR-TYPEの家庭用移植版である。
移植はこのPCエンジン版が初で、同時に当時の家庭用ゲームとしては考えられないほどの高い再現度が話題となり、PCエンジン普及の一翼を担った。

本作は、Huカードの容量にとても収まりきらないということで、本来全8ステージのところを2分割して移植するという荒業で売り出された。
この1では前半4ステージのみ入っており、後半4ステージは3ヶ月後に発売される2を待つこととなる。
こんな売り方、今では考えられないが、当時としてはプログラムレベルが非常に高かったため、十分キラータイトルになりえたのである。

いちおう、クリアー時の装備を引き継いで2が遊べるようにクリア時に2で使えるパスワードが表示される。

R-TYPEは、自機のパワーアップシステムの自由度が高く、戦略性に富んだ作りであると同時に、ステージ3の巨大戦艦などといったステージギミックも練り込まれており、横スクロールシューティングとして高い完成度を誇る。
今では当たり前の要素ばかりだが、ショットの溜め撃ち、着脱式のフォースが当時としては画期的で、コナミ「グラディウス」以上に、柔軟性のある自由度の高さが駆け引きの面白さを引き出している。
それに合わせてか、難易度も高く設定されているが、自機の機能を上手く使いこなせばクリアできるかもしれないと感じさせる余地があるため、さほど理不尽さを感じるゲームではない。

ハード初期に開発されたゲームにも関わらず、ハード性能を熟知しており、それを最大限に引き出していて、末期の作品と並べても遜色ないクオリティである。
これは、ハドソンがPCエンジンの設計に深く関わっているからこそ出来た芸当と言えるだろう。
1に限って言えば、ボスキャラや巨大戦艦といった、巨大オブジェクトも軽々しく動かしていて、処理落ちが全く無い点が素晴らしい。そのかわりスプライト欠けでごまかしている部分がある。しかし、プレイに支障が出るほどではない。
プレイヤーとしては軽い動作で当時のアーケードマシンの処理をこなしてくれる方が、ストレスにならなくていい。

なにはともあれ、えらい力業で作られ、技術力の高さを見せつける作品であったのは言うまでもない。そこで結論。

ゲームも凄いが、移植度も高い。





[2010/09/13]
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