覇王大系リューナイト ロードオブパラディン


対応機種スーパーファミコン
発売日1994/12/22
価格9800円
発売元バンダイ

(c)1994 BANDAI / 日本アートメディア / 伊東岳彦 / 集英社 / 創通エージェンシー / サンライズ
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集英社、サンライズがタッグを組んで送る超大作ファンタジーアニメ「覇王大系リューナイト」のゲーム版。
開発は、やのまんで「アレサ」シリーズなどを手掛ける日本アートメディアが担当。

バンダイが出す、原作持ちゲームは出来が悪いという法則にこのゲームも見事に当てはまってしまっている。

ジャンルはトップビューのアクションRPG。敵を倒すと経験値が蓄積されキャラがレベルアップする。町で装備品やアイテムを買って、それを駆使して先へ進めていく。
ゲームを進めると、アニメおなじみのキャラクターが登場し、仲間に加わってくれる。最大4人パーティ。しかしこのうち1キャラと操作切り替えできるだけで、それ以外はほぼゲームに介入してこない。

ゲーム開始直後から、全体マップから好きな場所に飛んで好きなところから攻略できるのが特徴となっているものの、結局開発者の意図した順番通りに進めないとクリアできないようになっている。
(イベントが発生しないとか、発生条件を満たしていないなどで)
町での情報の与え方も過剰気味で、進行に合わせて頻繁に台詞が変わるのは良いが、かえって何をしたらいいのかわからなくなる。実に困ったものだ。
結局ほぼ順番通りにやるしかないのなら、何をしたらいいのかわからなくなるので、自由にプレイできる楽しさが機能していない。
序盤からいきなり好きな場所にワープできるという機能も、設定の説明がないので感情移入を妨げている。
便利であるはずの機能が、ゲームを駄目にしてしまっている。全くもって本末転倒な話だ。

肝心のアクションの出来も悪い。ダメージを受けた時に輪郭線の色で残りHPを見せているが、せめて味方の操作しているキャラのHPゲージぐらい常に表示して欲しい。一々レスポンスの悪いメニューのステータスを見なければわからない。
ボス戦はメカに乗って戦う3Dバトルになる。着想は面白いのだが、ゲームとしては全然面白くなくてつまらないというもったいなさ。

全体的にどの場面においても操作性が気持ち良くない。抽象的な表現で申し訳ないが、動かしていて気持ち良くないというのは結構ゲームとしては致命的。

バグやフリーズも残っており、納期が厳しかったのか未完成のまま細かい部分のすり合わせが出来ないまま発売に踏み切ったというのがありありと分かる出来映え。
肝心のストーリーも、原作ファンが喜ぶような水準に達していない。ひどいものだ。そこで結論。

良くある粗悪な版権ゲーム。





[2016/04/09]
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