対応機種 | PCエンジン(Huカード) |
発売日 | 1988/11/18 |
価格 | 4900円 |
発売元 | ハドソン |
東郷隆のスパイアクションコメディー「定吉七番」をゲーム化。
ゲームジャンルとしては、オーソドックスなコマンド選択型アドベンチャーゲームで、随所に戦闘シーンも盛り込まれている。
コメディ小説が原作ということもあって、全体的にバカゲーの雰囲気が漂っている。
シュールなノリやギャグは、若干滑り気味な印象はあるが、そこを楽しむものなのだろう。
下手にくそ真面目な体裁を繕ったアドベンチャーよりかは、ゲーム自体のレベルは高いので、そこそこ楽しめる。
難易度はそれなりに高く、はちゃめちゃなノリを逆手に取った解法をもちいるようなしたたかさも見せる。
だが、不思議と理不尽さを感じないのは、ゲームの雰囲気がそれにマッチしているからだろう。
謎解きも多く用意され、プレイヤーをしっかり苦しめる。
笑い一辺倒かと思いきや、残虐性の強い一面もあり、意外性がある。
戦闘シーンの存在や、章ごとにアドベンチャーゲームとしてはオーソドックスなシチュエーションがもちいられているところなどを見ると、とても原作持ちゲームには見えず、
ゲームからシナリオをおこしたと錯覚してしまうほどである。
テキストの文字が大きく、ところどころ漢字も使われており、読みやすい。
レベルの高い作品なのに、成功しなかったのは、人を選ぶゲーム内容にあると見た!そこで結論。
面白いんだけど微妙。