サガ2 秘宝伝説


対応機種ゲームボーイ
発売日1990/12/14
価格4800円
発売元スクウェア

(c)1990 SQUARE
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レベル制を廃し、熟練度制を採用した育成、耐久値のある武器システム等、様々な前衛的システムで話題を攫った、破天荒でハチャメチャなRPG、サガが帰ってきた!
容量は前作比で2倍となり、力を入れて作られた今作の仕上がりはどのようになっているのか。

ゲームとしては確実にブラッシュアップが測られており、随所がグレードアップしている。この辺り、続編なのだから当然っちゃ当然なのだが。
ただ、個人的には、前作が売れに売れてしまったので、制作陣が「ちゃんと作らなきゃならないな」と襟を正したように受け取ってしまうのは、いくらなんでもうがった見方過ぎるか(笑)。

全体的にゲーム内容が低年齢層を意識した作りになっており、例えば前作だとパーティメンバーをギルドから雇っていたが、同じクラスメイトから選ぶという形に変えられていたり、
死ぬたびに減っていきなくなると生き返らせることができなくなるハートの仕様がなくなっているなど、マニアックな要素を極力排除している。
その他、人間種族はドーピングで強くするのではなく、戦闘によって強くなっていくなど、とりあえず戦いを積み重ねれば強くなれる比重が前作と比べ強くなっている。

このゲーム、というかこのサガシリーズの傾向というか特徴ともいうべきなのだが、ゲームバランスがメチャクチャなのである。メチャクチャだったり理不尽なところもあるのだが、それも含めて面白いのだから困ったゲームだ。
それは、この2で、メチャクチャなのに面白いという側面から見たら、頂点を極めていると言っても過言ではないだろう。
一応、要所要所で適切な強さを持ったNPCが5人目の仲間として加わって、戦ってくれることで、ある程度のバランスを取ろうとしているのだが、それにしても、色んな部分がいい意味でいい加減で、それがどうにも面白く感じられるのである。

相変わらず、アイテムが前作以上にドカドカと手に入る割に、持てる数が少ないために、本当に持ちきれず取捨選択に困ったりと、細かい不満点はある。
セーブが3箇所に可能になったことや、ゲーム自体の難易度が、前作と比べるとだいぶ引き下げられているため、遊びやすくなっている点も多く、前作以上に楽しめる。

ノリだけで作られたようなイベント群に、妙に良いBGMは素晴らしくてよく耳に残る。スクウェアらしいRPGといえばそれまでだが、うーむ、面白いゲームというのはわからんものだ、というのを、このゲームを遊んでいると感じさせられる。そこで結論。

破天荒ここに極まれり!傑作!





[2018/06/22]
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