サクラ大戦2


絶大な人気に支えられ、その声に答える形で発売された続編。
ということもあってか、やはりゲームとしての質は落ちてしまったように思う。

まず、こういったギャルゲー的なお話というのは、
一つのエピソードを通して、そのキャラの内面であるとか、性格をより深く
知ることが出来るのが、楽しさの核ではないかと思うのだけれども、
その面で、今回はキャラも世界観も引き継がれているから、そういう楽しみは無い。
綺麗な形で終わった一作目に対し(全キャラが主人公に好意を示した終わり方)、
そこをまた崩すのは、一作目経験者にとっては苦痛だし話の進め方に無理を感じる。
かといって、2から入るにしても厳しい内容。
一応、新キャラが2名入ってはいるが、その2人もクセの強いキャラで
どうにも最後までこの2人だけ浮いている(馴染めていない)印象を受ける。

ストーリーとしては、前作の前提があるが故に、結構込み入った面白い冒険も
違和感無くやってのけることが出来るのだが、
どうにもそれらがマニアックになってしまったような、入り込み辛い内容になったような気もする。
サブキャラを充実させてみたり、無駄な設定が増えたように思う。

何より決定的な欠点は、新鮮味が無いという点である。
そもそも前作の時点でかなりのポテンシャルを発揮していたのに対し
また同じ路線で、それを超えようなど土台無理な話である。
本当に細かい部分での進歩はあるのだけれども、決定打にはほど遠い。
例えば、ムービーの圧縮技術の向上による画質や作画レベルの向上や
ミニゲームのクオリティアップといった細かい点での配慮は相変わらずではある。

しかし、残念なのはSLGパートだ。
前作は難易度が低いという声がかなりあったのか、それを受けて難易度を上げている。
だが、これが悪い方へ作用してしまっている。
まず、そもそもメインではないこのパートに前作以上に手間暇をかけさせることへのプレイヤーの負担。
全体的なテンポのさらなる悪化。
敵が固く、数も増え、終盤に至っては足枷でしかない意地悪な仕掛けの登場etc。
何を間違えたのか、ラストでのやたら頻繁に入る長期戦の戦闘パート。
はっきりいって一周目の時点でも鬱陶しいぐらいだった。
それでいて2周、3周と遊ばせるギャルゲー的仕組みは残してあるのだから、何をしたいのか分からない。
素直に戦闘を飛ばせるようにしても(少なくとも無駄なザコ戦ぐらいは)良かったように思う。
結局、爽快に敵を蹴散らす楽しみが薄れ、より面倒さが増してしまった。
核となるシステムやバランス取りをそのままに戦略性を出そうなど茶番である。

音楽に関しても手を抜くことを覚えたのか、前作のように全曲名曲ではなく
良いのは一部の楽曲のみで、それ以外は著しく質が落ちている。

他にも色々手を入れて頑張っている節は分かるのだが、
一作目の時点で、かなり綺麗にまとまっていたのを下手にいじってしまってかえってダメにしてしまっている印象を受けた。
象徴的なのは、必殺技の演出でとうとうポリゴンを入れてしまった点。
当然サターンクラスでは緻密なテクスチャなど無理で、大雑把で違和感を強く感じてしまった。




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