対応機種 | メガドライブ |
発売日 | 1991/03/29 |
価格 | 8700円 |
発売元 | セガ |
人気絶頂の「ドラゴンクエストシリーズ」の開発に参加していた内藤寛、高橋宏之が独立して設立した「クライマックス」の記念すべきデビュー作。
最大3人パーティで魔物の巣食う迷宮を冒険する、ウィザードリィタイプの3DダンジョンRPGだ!
メガドライブの性能をふんだんに発揮した、滑らかで迫力あるアニメーション、アイコンを多用したわかりやすくすっきりとしたインターフェイスが特徴的。
セガが送る超大作RPGという触れ込みもあり、非常に丁寧な作り込みでビジュアル的な見所も多く、全体的なクオリティがとても高い。
だが、ゲームとしては、3Dダンジョンを探索するRPGにしては、難易度が低くどっぷりぬるま湯で、緊張感がない。
トラップの数も少なく、敵も弱い。ストーリーも殆ど無いので、ダラダラと代わり映えのしない退屈なダンジョンを歩き回るだけの作業感だけが強くなってしまい、ひたすらつまらない。
また、見た目は凄くいいのに、テキストがイマイチなのが厳しい。日本語の使い方がおかしい部分があり、かっこいい台詞も、単語の使い方が悪いために、言いたいことが頭に入ってこない。
惜しい、惜しすぎる!!
ドットの色使いや、グラフィック、インターフェイス、キャラクターデザイン、音楽、そして、プログラム技術は軒並み極めて高いのに、肝心のゲーム自体が、物足りない味付けになってしまっている。
メガドライブ普及のキラータイトル的位置に置きたかったためか、間口を広く、誰でもクリアできる甘口設定を意識しすぎたことが、逆に仇となっているように感じる。
ゲーム自体は非常に贅沢で、高い完成度を持っているのに、実に勿体無い。そこで結論。
ゲーム自体は微妙だが、光るものはある。