対応機種 | スーパーファミコン |
発売日 | 1996/04/26 |
価格 | 7777円 |
発売元 | ハドソン |
もはや、ゲームとしての進化は3で止まってしまい、この4作目は、どちらかというと変化球的作品に割り切って開発していたようだ。
おなじみハドソンのボンバーマンシリーズのスーパーファミコン版の4作目である。
前作は、PC-E版'94を踏襲して、さらにそれまでの内容をバージョンアップさせた完全版のような作品だった。
それを受けた4では、ルーイの廃止、ボンバーキャラ固有の必殺技の導入、新システムのボンバープッシュなど、個々の要素をより深く突き詰めた内容になっている。
ルーイを廃止された変わりに、新要素として、特定の敵キャラを乗り物として利用出来るシステムが加わった。
バトルモードでは、ルーイと同様、タマゴが出現し、それを取得することで、乗ることが出来る。
しかし、この乗れる敵キャラクターの数が多い上に、ルーイのように色で特殊能力を判別出来ないために、わかりづらく、取っつきが良くない。
相手の動きを止める、乗ることで貫通爆弾になる、といったわかりづらい効果のものが多く、練り込み不足である。
ノーマルモードでも、同種のタマゴを2つまでキープ出来るようになっているが、これではあまりに優位すぎる。
また、その優位さをわかっているのか、キープ状態のタマゴは自キャラの後ろに並んでくっついてくるようになっているが、このタマゴにも当たり判定が設定されており、爆風に当たると消えてしまう。
このように蛇足な、イマイチ謎な要素が多い。
良く言えば、挑戦的ともとれるが、本作においては、ボンバープッシュ、必殺技システムも含め、だだ滑りを起こしているとしか言えない。
これは、完成された作品の宿命とも言える悩みどころとも言える。
バトルモードではほかにも、新たにマニアックモードが搭載された。
出現アイテムを好きに設定出来る玄人好みのモードだが、その代わりバトルフィールドがノーマルだけだったり、COM戦の相手や強さを自由に選べなかったり、制約も多い。
新規の楽曲がなく、使い回しが多く、バトルモードでの処理落ちも目立ち、あまつさえコンピュータが弱くなっている。
前作はパスワードでの隠しモードが充実し、色々遊べる内容になっていたが、本作では、そういった隠し要素も無い。
厳しい物言いになってしまったが、そろそろこのシリーズも曲がり角にさしかかってしまったのかもしれない。
そこで結論。
産みの苦しみを味わえる一本。